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キンコン西野はなぜ炎上する?絵本無料公開にネットが騒ぐ理由とは

なにか行動を起こすたびに炎上をする、キングコング・西野亮廣(36)。かつては「はねるのトびら」などの番組で人気を博していたが、相方梶原の親族の生活保護不正受給問題やテレビ関係者との不仲説により、仕事が激減したことは有名な話だ。

去年の6月には芸人を引退宣言をして世間を騒がせたが、蓋を開けてみれば肩書を「絵本作家」に変えただけで、お笑いコンビとしての活動は継続していくとのことだった。もちろんその時は大炎上を起こした。

そして今回、自身の絵本最新作を無料公開。2,000円という大金を出せない子供のために、と西野は話し、一見いい話のように聞こえるがこれもまた炎上してしまっているとのことだ。

なぜキングコング西野は、こんなにも嫌われるようになってしまったのか?

炎上理由はなに?

絵本無料公開問題で炎上したのは、一体なぜなのか。Twitterではアンチ西野もそうでない人も、クリエーションとお金の問題について熱く語っていた。

「これはダメじゃないか。一人が無料にするって言ったらほかの絵本作家にも無料にしろって迫るやつが出ると思う」
「そらアンタに1円も入らなくても良かろうよ、芸人もやってんだから。それだけで食べてる絵本作家とか、ほかのクリエイティブな仕事してる人潰したいの?キンコン西野は無料にしたから皆もしろって言うやつ出てくるけど?」
「西野みたいに芸人という副業があるなら構わないけど、絵本作家を生業としてる人が作品を無料購読可能にするわけないし、それに関してはほかの分野でも言えるんじゃないでしょうか」
「どうか西野さんの発言が曲解されて絵本作家をはじめとする作家やイラストレーターの創作物が『タダで消費できるべき』という流れになりませんように」

西野がブログでつづったのは、「お金の奴隷解放宣言」。絵本を買いたくても買えない子供やお金をもっていない人には「(作品を)見せられない」ということに違和感を持ったのだそう。

しかしネットユーザーの中には、西野一人が「作品」を無料公開してしまっては、絵本やその他の作品の価値が下がってしまうのではないか、と危惧している人が多いようだ。絵本作家一本で稼いでいるわけではない西野に対し、絵本だけを売って生活をしているクリエイターたちの作品の価値を下げるものになりかねない、と言うのが炎上の理由のようだ。

そもそも絵本は試し読みできるもの?

ただ、同じく西野のブログでも言われているように、「入口を無料化する=価値を下げることではない」に同意する声も多数見られた。(女性向け掲示板『ガールズちゃんねる』より)

「そんなに問題ある? 絵本て、買う前に本屋で中身読めるものがほとんどじゃない?要は、所有したいと思わせる力があるかどうかじゃないの?」
「買う人は絵本を読みたいのももちろん、手元に置いておきたい人が買うんじゃないの?だからもし私がこの絵本を買ったとしても無料公開されて腹立つ!っとはならないかなー」
「本屋で絵本買うときも、全ページ眺めて尚気に入ったものを買うよ。そんなにアンフェアな事だとは思わないな」

様々な作品や映像がネットで閲覧できる昨今。西野の行動は時代の波に逆らった行動ではないはず。それでも彼がここまで叩かれてしまうのは、嫌味だが隙の無い発言に反抗する術を皆が探しているようにも見える。

これも立派な商法!西野は頭がいい?

無料公開したことにより、『えんとつ町のプペル』はAmazonの書籍総合ランキングでは1位を獲得。結果「モノ」が消費される結果となったわけだが、世間ではその西野の商法に感心している人も多いようだ。

「西野はお笑いより商売のセンスのが全然あるな」
「Amazonで注文が増えて1位になったたみたいだけど、webで見るのと絵本で見るのとは全然別物だから西野も見てもらえさえすれば売り上げ伸びるという勝算があったんじゃないの」
「一度読んだ人は欲しくなる…炎上気味に話題にして、絵本購買欲の心理と仕組みを使った西野さんはホント商売上手…溜息…こんな考え方できない」
「いい作品は手元に持っていたい欲はあるし、以降の作品も全部無料です!!ってな話ではないと思ってる。クラウドファンディングでお金や人集めたみたいだけど、西野さんの志に共鳴して投資したわけで、宣伝効果では我々が議論することで十二分に発揮されてるな。商売上手だ」

もちろん皮肉の意味も込められているだろうが、西野の手腕に敬服の意を示している意見も目立つ。CDや本の売れない時代。とにかく作品に触れてもらう機会を増やすことが1番の販売促進につながることは明らかだ、と認めざるを得ないのだろう。

始めは「他のクリエイターの作品に悪影響だ!」と炎上をしたこの話題だが、徐々に論点がズレて「クラウドファンディングで得た資金で作成したものを、無料で公開するのはいかなるものか」などさまざまな議論がネットでは熱く語られていることが見て取れる。

「西野=嫌われ者」というイメージばかりが先行して、作品がうがった目で評価されなければよいのだが。

 

文・加藤パンダ(かとうぱんだ)

ライター / バーテンダー。芸能関係者の知り合いが多く、エンタメ記事を得意とする。趣味はネットサーフィン。話題の芸能ネタはもちろん、世の中のリアルな声を拾い独自のスタイルで報筆活動を行っている。

編集部
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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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