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「東京タラレバ娘」最終回のご都合主義なエンディングに批判殺到

出典元:日本テレビ「東京タラレバ娘」

2017年3月22日22時00分~「東京タラレバ娘」最終回が放送された。「タラレバ娘」は女三人が幸せ求め右往左往する恋愛ドラマだが、平均視聴率が11.39%と今期ドラマの全体平均視聴率の8.62%を上回り、話題の冬ドラマであった。しかし最終回の放送後、ネット掲示板ガールズちゃんねるにはドラマ結末への批判が集中している。

早坂さんが不憫すぎて見てられない!

主人公の倫子はドラマの脚本家でドラマの中では様々な男が登場する。倫子の元同僚で過去にフッてしまったプロデューサーの早坂哲朗。バーテンダーで倫子と同じ映画鑑賞が趣味の奥田。モデルで謎に満ちた存在のKEY。

中でも早坂は1話から登場し、結婚したい男NO.1を象徴するような温和な性格の男で、最終回直前で倫子と急接近。早坂ファンの視聴者がとても多かった。しかし、KEYへの想いが断ち切れず揺れる倫子を見て、最終回では深く傷つき、最後には「上手く笑えなくなってしまった」と発言。ドラマにダメ男や自分勝手男ばかりが登場する中、唯一の人間性よし、いつも笑顔の早坂を傷つける最終回に視聴者は大バッシング。

「早坂さんを傷つけといて何被害者ぶってんの」

「ただただ早坂さんかいわいそう」

「早坂さああああああああああん!!!!」

「ああぁぁあ早坂さんが幸せになりますように……!!!」

「なんだそれ!早坂さん不憫すぎ」

「絶対早坂さんのがいいし!」

「早坂さんとの別れ話、私が泣きそうになった」

倫子と別れた後もKEYとの行く末を見守るような眼差しを見せた早坂に、幸せエンディングをつくってあげてほしいという声まであがる始末。原作漫画がまだ完結していないということもあってかオリジナルエンディングになったが、10話で完結するには無理があったのだろうか。

原作漫画では、KEYが倫子を思い行動する場面が描かれているが、ドラマでは早坂さんがおいしいところをもっていってしまったのか、KEYのよさが視聴者にイマイチ伝わっていないようにも感じる。また、早坂さんとKEYの間で倫子の気持ちが揺れ動くだけならまだしも、奥田とつきあう期間があったことで、男をもてあそんでいるような印象を受ける。アラサーというより、20代の恋愛のようだ。

最終回でスタート地点にもどるご都合主義の女三人組

ドラマ序盤では独身である現状に不満を感じている倫子たち。このまま独身は絶対に嫌だと話す三人のヒロインが、三者三様の恋愛を繰り広げていく。倫子は恋に落ちては破綻を繰り返す。香は元カレのバンドマンのセカンド女。小雪は不倫。

結婚というワードを意識しつつ自分の幸せについて考えていく三人だが、結婚していなくても三人でいることに幸せを感じているような最後。倫子たちのアドバイスキャラクターであるタラレバちゃんも、「独身でいる=幸せになれない」というような発言を連発していたにもかかわらず、最後は「自分の幸せは自分で決める(結婚だけが幸せではない)」という発言にシフトチェンジし、第1話から積み重ねてきた論理が破たんするような最終回。この展開にネットでは非難が集中。

「はい、幸せになれない女、三人。結局なにも変わってない―。」

「最終回で初回に戻るわけですね」

「イライラする最終回」

「ナニコレ。3カ月かけて最後にやっとスタート地点?」

「なんて意味のない最終回!!」

「うわー!!もうタラレバちゃん達すら都合良すぎな発言して。タラレバちゃんにもイライラするー!」

倫子たちが様々な恋愛経験を通して、今置かれている幸せな状況に気付くという点で、ほんの少し成長したようにも見えるが、視聴者には物足りない結末だったようだ。動画配信サイトHuluではアラフォー女たちが主人公の「東京ダラダラ娘」が配信されている。「ダラダラ娘」の結末もバッシングの嵐に終わらなければ良いが……。

文・岸はなえ

ライター/好きなことは、映画、音楽、芸能、美容。インスピレーションと勘を頼りに生きている不思議ちゃんライター。独自の見解で芸能情報を掘り下げることが好き。

編集部
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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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