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バカにするな!めざましテレビの「藤井聡太四段特集」にネット憤慨

藤井聡太さん(14)。将棋の棋士としてプロデビューからわずか半年にも関わらず、今、将棋界ばかりか日本中を騒がせている天才中学生だ。

先月26日竜王戦決勝トーナメントを制し、公式戦の新記録となる29連勝を達成したことは記憶に新しいだろう。将棋の世界で30年ぶりとなる記録更新を成し遂げたにも関わらず、本人は「まだまだ実力をつけることが重要」と謙虚だ。
そんな人柄も素晴らしい藤井さんを『めざましテレビ』が中傷した、とネットで話題になっている。

人の財布に文句つけるな!めざましテレビの「胸糞悪い」放送に批判殺到

去る7月11日、フジテレビ系朝の情報番組『めざましテレビ』で悪意ある特集が放送された。

「将棋の史上最年少棋士・中学3年生の藤井聡太四段が使っているバリバリ財布。同年代の学生はどのくらい使ってる?」

バリバリ財布とは、マジックテープ式の折りたたみ財布のことだ。
めざましテレビによると、対局中の食事休憩で食べる勝負メシの支払いの際、藤井さんの財布から鳴る「バリバリ」音が話題になっているという。
藤井さん使用のバリバリ財布はアディダス製で約6年前に製造されていたモデル(現在は廃番となっている)。天才と名高い藤井さんも、ふつうの中学生、いや、物持ちの良い好青年だという印象を受けるが、同番組では「バリバリ財布使用者はダサい」と一刀両断。バリバリ財布の使用率は小学校5年生~中学1年生がピークだと紹介した。
さらにバリバリ財布を使用していた中学3年生らの声を拾い「ダサいと思ってきた」「ちょっと恥ずかしくて」と、藤井さんに対する中傷ともとれる内容を放送した。

「藤井四段も(財布を)変えてしまうのか!?」

特集終わりまで一貫して藤井さんをおちょくるような内容に、ネット掲示板やSNSには同番組に対する批判が殺到。女性向け掲示板『ガールズちゃんねる』からも怒りの声が聞こえてくる。

「本当にフジって気分悪いわ。藤井君、中学生だよ」
「そういう財布でおかしくないし普通。 ヴィトンとか持ってたらドン引きだよ。娘と結婚してほしいくらい良い子だよ」
「芸能人じゃないし、中学生なんだから年相応だと思う」
「長いことバリバリ財布愛用して、 藤井君かわいいなあと思った」

朝の長寿番組として名高い『めざましテレビ』。今を時めく人気者、もとい将棋界の功労者に対する悪意ある放送で、自ら信頼を失墜させてほしくはないが……。

天才だけど、ふつうの未来ある中学生。将棋以外はほっといてあげて

今や一挙一動が注目を浴びてしまう藤井さん。先日は、ものまねタレントのホリさん(40)が藤井四段の顔まね写真をツイッターで投稿し炎上していた。
天才将棋棋士といえど、対戦を終えれば、ふつうの男子中学生。芸能人として扱うのは、いささかやりすぎだと言わざるを得ない。ネットにも藤井さんを心配する声が多数聞こえてくる。

「リアルの中学生をおちょくるのやめようよ」
「ネットのノリをテレビに持ち込むの本当嫌い」
「フジ社員なんて藤井四段より頭悪いくせに」
「イジメじゃん。藤井君かわいそう」

ところで、なぜマスコミの皆様は藤井さんのお昼ご飯や財布ではなく、「将棋」そのものに着目しないのだろうか?天才の現れた今なら、将棋界を盛り上げるには絶好の機会だろうに。
ちなみに、将棋の発症はチャトランガという古代インドのボードゲームの一種だと考えられている。戦争好きの王に戦争をやめさせるため、戦いを模したゲームを高僧が献上したのだそうだ。
14歳にして高尚な戦いを続けている藤井さんなら、不毛な争いは好まないはず。盤の外でふっかけられた嫌がらせなど、気にも留めないだろう。

 

文・蒼井トマト(あおいとまと)

フリーライター。趣味は映画鑑賞、読書、バドミントン。 「憂鬱でなければ仕事じゃない」を座右の銘としているが、文章を書くことは好き。

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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