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欅坂46の新曲に被害者女性が署名活動、ネットではコンセプトに疑問をもつ声も

出典:欅坂46公式サイト

2017年7月31日に、アイドルグループ「欅坂46」が7月19日に発売したアルバムに収録されている楽曲「月曜日の朝、スカートを切られた」が、話題になっている。

話題になっているのは「月曜日の朝、スカートを切られた」のサビ部分の歌詞。「月曜日の朝、スカートを切られた 通学電車の誰かにやられたんだろう どこかの暗闇で ストレス溜め込んで憂さ晴らしか 私は悲鳴なんか上げない」という部分。

実際にスカートを切られたことがある被害者の女性が「同じような経験をしたひとが、この曲を聴いて傷つくことがないように」と、ネット上で署名活動を開始して、現在までに約2000人分の署名が集まっている。署名サイトには、曲を聴いて嫌な思い出が蘇り、電車に乗ることがまた怖くなったという被害者女性の体験談が書かれている。

「月曜日の朝、スカートを切られた」では、学校や社会に対する違和感が歌われており「大人になるために嘘になれろ!」や「残りの人生目立たないように息を止めろ!」という歌詞が並び、違和感を受け入れて、無難にやり過ごすべきだと主張している。

欅坂46の楽曲が被害者女性を傷つけ、署名活動が開始されたという一連の出来事に、ネットにはどのような声が寄せられたのだろうか。

我慢しろってこと?不愉快すぎる!

ネット掲示板ガールズちゃんねるには、このような声が寄せられている。

「痴漢や変質者を想像させるわ。気持ち悪い」
「こういう歌で性犯罪者を喜ばせるな!我慢しろってなに?」
「被害者がかわいそうだし、被害者じゃなくても不愉快」
「表現の自由は保障されるべきだけど、誰かを傷つけるんじゃないかっていう想像力が欠けている」
「無難にやり過ごせって犯罪を見過ごせってこと?おかしいでしょ!」
「変態を擁護する歌詞が許されていいはずがない」

「月曜日の朝、スカートを切られた」について、気持ち悪いという意見が殺到している。デリケートな題材を取り上げたあげく、違和感を受け入れて無難に生きろという主張には、犯罪者を擁護していると感じたひとが多いようだ。

表現の自由は守られるべきとはいえ、実際に被害を受けた女性が傷ついたことは事実である。忘れてしまいたい実体験を告白して、これ以上誰かが傷つくことがないようにと行動を起こした女性に同情的な意見が集まることは極自然なことだろう。

プロデューサーのコンセプトが理解できない!

制服を着ている世代であろう欅坂46に、この楽曲を歌わせたことにも意見が集まっている。

「欅坂46のコンセプトってなんなの?こんな歌うたわせてかわいそう」
「炎上商法なの?気持ち悪くて不愉快なんだけど」
「これを女の子のアイドルに歌わせるって秋元康はなに考えてるの?」
「ぞっとする。女子高生を性の対象で見ていることが心底気持ち悪い」
「欅坂におじさんの趣味を押し付けてるところが気持ち悪いし最低」
「このタイトルで問題にならないと思ってないよね?狙ったんだよね?分からなかったなら低能すぎ」

欅坂46のプロデューサーサイドに問題があると感じているひとが多いことが分かる。

思春期の葛藤や学校や社会で感じる違和感を、同世代の歌手が歌うことで説得力が増すということは理解できる。しかし、高校生を性の対象として表現することには、嫌悪感を感じるひとが多いようだ。

奇をてらったコンセプトで注目を集める炎上商法を狙っているのであれば、大失敗である。話題になったところで、誰かを傷つけていいはずがない。欅坂46のメンバーらも、コンセプトに基づいて歌い、パフォーマンスを行っただけであり、この楽曲で欅坂46の評価が落ちることは不憫である。

プロデューサーサイドは今回の一連の出来事をどのように受け止めているのだろうか。話題になってよかったなどと甘く考えずに、楽曲によって傷つけてしまったひとがいること、女性アイドルに我慢を強いるような歌詞を歌わせたことなどを、いま一度考えてくれることを願いたい。

鳥井ハニ(とりいはに)

フリーライター/「旬でなければネタじゃない」をモットーに、芸能ニュースを中心に執筆。世の中の関心事をすべて拾い尽くすことを自分に誓い、ワイドショーやバラエティー、ドラマのチェックは365日欠かさない。

編集部
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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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