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アラサー女子を悩ます「シングル・ハラスメント」の実態【東のEditor’s EYE】

「なんで結婚しないの?」「だから結婚できないんだよ」など、独身女性が傷つく言動「シングル・ハラスメント」に悩みを抱える女子は多いです。

具体的に、誰から、どんな形であるのか。実態を調査してみました。

一番傷つくのは、先に行った「女友だちから」

学生時代は独身で同じ立ち位置だったのに、友人が結婚した途端、取り残されて“負け”を感じた、と思う女子は多いです。

「地元の親友が結婚したとき、私を置いてさっさと歩いていってしまう感じがしました。結婚は比べることではないと分かっていても、それを見て焦る自分に悲しくなります。

それだけでもダメージはあったのに、彼氏がなかなかできない私に『アンタはこういう所があるから結婚できないんだよ』とダメ出しをしてくることもあります。それにはかなり傷つきます」(26歳/受付)

長い時間を過ごした友人だからこそわかる、自分の短所ですが、「結婚」という文字と一緒にぶつけられると、とても傷ついてしまいます。ダメ出しは“結婚へのアドバイス”というよりも、少し悪意ある「シングル・ハラスメント」と言えるでしょう。

私は最後の独身……寂しい思いをする「女子会」

30歳に近づくにつれ、パタパタと結婚をしていく友人たち。「自分は何番目に抜けられる?」なんて、ハラハラしながら数えてしまう経験は誰にでもあるのでは。

「学生時代の仲間で定期的に女子会をするのですが、私が最後の独身になってしまいました。

私を除く全てが既婚者なので、話題はおのずと家庭の話題に。旦那さんの愚痴や、子育ての話とか。私はまったく話に入れずにいつも孤立しています。

行く度にみじめな気持ちになるので、今度から誘いを断るべきか悩んでいます」(31歳/秘書)

結婚するならまだしも、子どもが産まれるとますます話が合いづらくなります。それに寂しさや悲しさを感じている人は多いはず。

未婚・妻・母と、それぞれステータスの違う友人たち。なかなか共通の話題を探すのは難しいものです。

母親からの「シングル・ハラスメント」は避けて通れない?

25歳を過ぎたあたりから、家族や親戚からのプレッシャーも強くなります。特に母親からの”圧”に苦しんでいる人も多いのでは。

「私の顔を見るたびに『彼氏できた?』『孫はいつ?』と聞いてくる母親にウンザリ。私を心配してくれる気持ちはありがたいのですが、うっとおしくて実家に帰る回数が減りました(笑)」(30歳/マスコミ)

なんだかんだ、一番心配してくれているのはお母さん。しかしアラサー女子の母親世代は「女はクリスマスケーキ」(25までに売れないとダメ)と言われていた時代。30歳を過ぎても売れない娘を心配しての言葉に、「わかっちゃいるけど……」と頭を抱える人は多いでしょう。

中には「母が勝手に結婚相談所に登録していました。今度お見合いをするのですが、結構いい感じの人なので、ちょっと楽しみです」(33歳/メーカー)なんてケースも。

母も使いようなのかもしれません。

「怒るに怒れない」結婚を夢見る無邪気な後輩に……

意図を持って結婚をせかす「直接的シングル・ハラスメント」とは少し違う、「間接的シングル・ハラスメント」をしてくるのは年下の女の子たち。

「会社の23歳の後輩が『子どもは早く産んどかなきゃダメじゃないですか~。だから私は25歳くらいで結婚して、20代のうちにたくさん子どもを産みたいんです!』と楽しそうに話していました。

『30過ぎてる私の立場は……』とツッコミたくなりましたが、無邪気に話しているので、怒るに怒れません」(34歳/メーカー)

先輩の心にチクリと刺したことすら気づかない、無邪気な若いコたち。心に残る小さなわだかまりが悩ましいです。

「悪気はない」だからこそ難しい!

シングル・ハラスメントは「だから結婚できないんだよ!」のような攻撃型を除けば、誰も悪気があって言っているのではありません。

むしろ応援してくれている気持ちが強いはずなのに、ちゃんと受け取ることができない女子の複雑な心情。

独身女性は世界で一番デリケート。直接的であれ間接的であれ、結婚するまで「シングル・ハラスメント」には悩まされそうです。

東 香名子

コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。

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