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お得なカードはどれ?専門家に聞いた「賢いクレジットカードの選び方」

6月はボーナス月。といっても、すでにカードのボーナス払いで相当使っている人には、むしろ心配な月なのかもしれません。

今回はファイナンシャル・プランナーの海老原政子さんに「賢いクレジットカードの選び方」を聞いてみました。

軽く見てはいけない年会費

「手持ちのお金がなくても、クレジットカードならお買い物できます。

そんな便利さを一度手にすると、なかなか手放せません。用途に応じて賢くカードを使い分ける方がいる反面、入会キャンペーンに乗せられ、『特典(ポイント)がつくから』と使わないクレジットカードを複数お持ちの方も多いです。ムダな年会費を何千円も支払ってはいませんか?

入会特典でポイントがもらえたとしても、数年間年会費を払っていればチャラ。

また、カードが多くなるほど支出管理が複雑になり、だらだら消費の元凶となります。 基本は『年会費がかからないもの』を選びましょう。

ただし、年会費を払ってもおつりが来るほどポイント還元率が高かったり、旅行好きで空港ラウンジをよく使うといった、<そのカードにしかない特典>に魅力を感じているのなら話は別ですが。

クレジットカードはこの優先順位で選ぼう!

一般的に、クレジットカードを所有するほどポイントは散逸し、貯まらない結果に。

次の優先順位で取捨選択し、できたらクレジットカードはメインを1枚、サブを1,2枚に厳選してみて。ポイントの貯まり具合が違ってきます。

1. 使用頻度(毎月利用額)が小さいものを解約する

2. 同程度の使用頻度なら、ポイント還元率や特典の良い方を残す

こうして残したクレジットカードを徹底的に活用しましょう。たとえば、口座振替している携帯料金や新聞購読料をクレカ払いに。

通勤定期を現金ではなく、クレカで購入するなど。国民年金保険料も現在はクレジットカードで支払えます(要手続き)。

忘れがちなクレジットカード付帯保険もイザに備えてしっかり理解しておきましょう!

クレジットカードによく付帯されている補償

旅行によく行かれる方にとっておトク度が高い旅行損害補償。

旅行会社でチケットを手配するときや出国前の空港で海外旅行保険に加入される方が多いようですが、加入前にお手持ちのクレジットカードをぜひ確認してください。

結構いろんなクレジットカードに海外旅行時の病気や事故などへの補償や買い物トラブルへの補償が付帯されています。

ただし、カードを持っているだけでは補償されない場合があることにご注意を!

自動付帯ではなく、“旅行代金をそのカードで決済していること”が補償対象となる場合があるからです。

≪国外:病気や事故・けがへの補償≫

旅行中、慣れない海外での食事や生活パターンで体調不良を起こすことも十分考えられます。イザという場合の連絡先などは、残念ながらカードを見ただけでは分からないことから、現地での問い合せ先やその方法をお出かけ前にH

などで確認されることをオススメします。

また、旅行中での出来事に起因することで、帰国後、治療・入院した場合に補償されるケースがありますので、しばらくの間は集めた資料を捨てないようにしてくださいね!

≪国内外:買い物トラブルへの補償≫

海外旅行時に日本より格安でブランド品を手に入れたり、手持ちの現金がない場合に出会った掘り出し物をカード払いで購入する等、クレジットカードを活用して楽しいお買い物ができるのも事実ですが、トラブルに見舞われる可能性もあります。

補償される対象や保険金額はまちまちですが、保険金の請求期限が比較的短い(事故発生日から1ヶ月~45日以内など。カード会社によって異なる)こと、請求手続きに買い物した時にもらった『クレジット伝票』が必要なことにご注意ください。

自分の消費スタイルにあったクレジットカードを持とう!

クレジットカードを選ぶ基準は、普段のあなたの消費スタイルによって変わります。> <

>『どこで』『何を』買うか? 特典を活用できているか? カード選びは買い物行動を見つめ直す好機。家に置き去りのカードは論外ですが、お財布のカードについてももう一度、再確認することをおすすめします」(海老原さん)

海老原さん、今回はお話をありがとうございました。クレジットカードを賢く選んで、毎日お得に過ごしていきたいですね。

取材協力: 海老原政子(えびはら・まさこ) ファイナンシャルプランナー。子育て中の主婦の目線を活かし、生命保険や家計相談などわかりやすい家計改善アドバイスの提供を心がけている。自治体家計相談やコラムの実績あり。
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