fbpx

【アラサー女子の夜遊び】新大久保の「コリアンボーイズバー」に行ってみた

コリアンボーイズバー

女子には誰だって、酒を飲みながら男に優しくされたい時がある――都会に疲れた女子を癒やしてくれる店は色とりどり。普通のバーだけでなく、オネエバーホストクラブ、坊主バー、バ●ブバーなど多種様々。

今回は、新大久保に面白い店があるとの情報をキャッチ。韓国男子が接客する「コリアンボーイズバー」とやらがあるらしいのです。ガールズバーの男版で、カウンターを挟んで韓国人の男の子が接客。店内にはカラオケがあり、スタッフに頼めばK-POPを歌ってくれるお店のよう。

K-POPに詳しくない筆者、せっかくなのでディープな韓流好きの友人と行ってみました。

珍スポット!「コリアンボーイズバー」とは

そこは新大久保駅からほど近い雑居ビル。重たいドアを開けると「イーラシャーマーシェーイ!」と威勢のいい挨拶が。お約束の韓国風味のお出迎えに吹き出しそうになりましたが、隣りを見ると友人はご満悦の表情。この韓国訛りの日本語がたまらなくカワイイのだそうです。

薄暗い店内には、15人掛けのバーカウンターがあり、噂通り、カウンターの中にカラオケと大きなスクリーンが。ホストクラブのような、ギラついたような雰囲気はなく、クリーンな雰囲気。東方神起やBIG BANGなど、K-POPアーティストのポスターが貼ってあり、韓流ファンを意識した店づくりです。

料金は、飲み放題で1時間2000円ポッキリ。筆者たちは水曜日の22時ごろ来店し、他にお一人様のOL風アラサー女性が2組いました。ひとりで来る女性も多いそうで、週末になると混雑するんだとか。

22歳の韓国男子に1曲歌わせてみた

さて、どんなコリアンボーイズたちがついてくれるのでしょう。まず現れたのは、NEWSの手越君を100回叩いて茹でたような22歳の韓国男子。黒のスーツを着て、ちょいとしたホストっぽい風貌。「コンバンワー!」

ゆで手越君は「初めてデスカー?」「名前は何デスカー?」と、喰い気味で話しかけてくれます。お店はもちろん日本語OKで、みんな堪能です。

普段は学生をしているというゆで手越君。少し空気がほぐれたところで次の質問が。「アイドルは誰が好きなんデスカー?」

ナヌ!?好きであることが前提のような質問に面喰らう筆者。「私あんまり詳しくないです……」と人差し指同士ツンツンしながら答えると、「ソーナンデスカー」と驚きの声が。こんなお客は珍しいみたいです。友人は楽しそうにK-POP話で盛り上がっていて、筆者、ちょっとアウェイな雰囲気。

この流れで、さっそく1曲歌ってもらおうということに。友人はEXO(エクソ)の曲をリクエスト。「エクソって何?」と聞くと、友人は筆者の肩をくるっと回し、壁のポスターに向かせてはくどくどとメンバーの説明を開始。長くなりそうなので聞こえないふりを決め込むも、気がつくと友人も一緒に歌っていました。

さて、ゆで手越君、韓国語の発音がすこぶる良し(当たり前なのだが)。歌もうまいので感心です。カラオケを歌ってもらったら1杯ご馳走するのが暗黙のルールのようで、ビールをご馳走しました。ちなみに1杯700円。「いただきマーシュ」と言って美味しそうに飲むゆで手越君。この行為は、そこはかとなく夜の店っぽい。

「ボクはどっちカトいうと、年上女性がしゅきデース」

ゆで手越君のほかに、アラレメガネのマッシュルームカットボーイ、EXILE風味の香取慎吾、マイルドな芥川龍之介などが代わる代わるついてくれました。店にいたコリアンボーイズたちの年齢は20〜30歳。服装や話し方はまちまちで、オラオラ系や無口系など種々様々。壊滅的なブサメンはいないので、よっぽどのイケメン好きでない限り楽しめるはず。

アラレメガネ君曰く、日本人の女性客はやさしく誰でも受け入れてくれるとのこと。韓国人女性の場合、気に入らない男の子がついたらほとんどしゃべらず、「あの人としゃべりたい」と別の人を呼ぶのだそうです。もちろん、そうしてもOK。そのほうがより効率的に良い時間を過ごせるのかも。

日付が変わり、なんとその日は友人の31歳の誕生日。そのことを告げると、スパークリングワインのボトルをプレゼントしてくれました!これはラッキー。お店のみんなでお祝いです。ゆで手越君からは、「ボクはどっちカトいうと、年上女性がしゅきデース」という、マニュアル通りの見事なお祝辞が。それを聞いた友人は、顔がチーズようにとろけていましたとさ。

コリアンボーイズバーに行くべき女子のタイプ

こうして結局2時間滞在した我々。結論から言えば、コリアンボーイズバーを楽しめる女子は次の通りです。ホストクラブに行くのは気が引けるけど、男性にやさしくされたい女子。韓流ファンの女子。韓国訛りの男の子と話したい女子。韓国語の腕だめしをしたい女子などでしょう。

思わぬ異文化や出会いにありつけるかもしれない新大久保のコリアンボーイズバー。サムギョプサルを食べた2軒目にぜひ立ち寄ってみてはいかが。

 

東 香名子

コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。

>> article
この記事を読んだ人におすすめ