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「乳がん」は16人に1人が罹患!自分でできる検診方法を医師が解説

女性がかかりやすいがんの一位が 乳がん であることはもはや多くの方がご存知ですね。有名なハリウッド女優が予防的に乳腺切除術を受けたというニュースも記憶に新しいです。

そうは言っても「自分は関係ない」「家系に 乳がん の人はいないから大丈夫」などと、他人事のように思っていませんか?しかしそれは大間違い。

今回は、自分でできる 乳がん 自己検診方法について医師の澤田彰史先生にお話しをお伺いしました。

日本人女性が 乳がん 検診を受けないワケ

日本人女性の実に16人に1人が乳がんにかかります。また、8割近くの乳がん患者さんは家族に乳がんの人がいません。そして、一年に一万人以上の方が乳がんで亡くなっています。その数は上昇傾向にあり、過去20年で2倍になっています。

乳がんは30代後半から増え始めます。そのため30歳を過ぎたら、年に一回の乳がん検診を受けたほうが良いのですが、日本人の受診率は20%程度と言われています。それに対して、欧米では70~80%の人が検診を受けています。 「病気が見つかったらこわい」「マンモグラフィーは痛そう」「胸を見られるのがイヤ」などといった理由で、病院に行かない人が多いようです。

乳がん 自己検診の方法とは?

乳がんの初期症状は小さなシコリですから、月に一回、胸全体と脇の下にシコリができていないか、チェックしましょう。入浴時に、親指以外の4本の指の腹を使って、石けんですべりを良くしてから行ないます。 タイミングとしては、生理が終わってからが良いでしょう。生理前だと、胸がはったり痛みがあったりして正確に判断しづらいことがあるからです。

もしシコリが見つかっても、乳がんとは限りません。乳腺症、乳腺線種などであったりします。もしもシコリが見つかったら、“乳腺外科”を受診しましょう。怖がることはありません。「シコリが乳がんではないことを確認して安心しよう」という気持ちで受診してください。

乳がんの初期はシコリ以外にほとんど症状がありません。 しかし、手遅れになると、乳がん手術で大切な乳房を失うことになったり、ともすれば命を落とすことになります。乳がんは何よりも早期発見・早期治療が大切なのです。

乳がんの自己検診のやり方をもっと詳しく知りたい方は、僕が監修した「できる!乳がん自己検診ブック」(タイムクリエイティブ・刊)という本がありますので、参考にしてみてください。

肥満が 乳がん リスクを高める!?そのワケとは

“肥満”が乳がんのリスクを高めることは意外に知られていません。 乳がんにならないためには、悪玉コレステロールや血糖値が上がるような食生活を避ける必要があります。そのためには、甘いお菓子・パン・清涼飲料水、炭水化物などの糖質の摂取を極力控え、野菜や大豆製品を多く摂取するよう心がけ、肉ばかりではなく魚も食べましょう。

野菜に含まれているビタミンC・Eやトマトリコピン、魚に含まれているEPA・DHA・アスタキサンチン、大豆のイソフラボンなどといった、体のサビつきを防止してくれるものを“抗酸化成分”といいます。

体をサビつきから守ることはアンチエイジングにもつながります。老化でも乳がんでも、早いうちから体を“肥満”と“サビつき”から守ることが大切なのは同じなのですね。

乳がん
取材協力:
澤田彰史(さわだ・あきふみ)
日本抗加齢(アンチエイジング)医学会専門医、東京警察病院医師。同院以外でも、美容外科・レーザー治療、ニキビ治療、皮膚腫瘍手術、寝たきり老人の訪問診療に至るまで幅広く医療に従事。テレビ「世界一受けたい授業!」をはじめ、新聞、雑誌など各メディアで活躍中。また、“賢くむだなく、シンプル・アンチエイジング”をテーマに、ドクターズコスメやドクターズサプリの企画開発を行なう『ARGON Co.Ltd』の顧問も務める。
 
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