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【毒舌独女】ブサイクな子どもの写真付き年賀状はいらない!!

赤ちゃんと一緒に写真を撮る女性

このクソ忙しい年末を、更に忙しくさせる行事が、日本にはある。
そう、年賀状だ。
面倒くさいけれども、パソコンとプリンターの出現により、宛名書きが楽になった。

あとは、デザインをするだけ。
私はデザインすら面倒くさいので、既にプリントしてあるものを使っている。

一方、同居している父は、毎年、孫たちの写真を年賀状に使用
父は出来上がった年賀状を眺めて、うちの孫たちは可愛いと絶賛しているが、それは「孫フィルター」がかかっているから。
冷静に考えたら、父の孫、つまり私の甥姪は、ひいき目に見ても、十人並みの容姿。
年賀状を受け取った人が、父と同様に絶賛するとは思えない。

それに、年賀状は、2~3年保管したら、シュレッダー行きでしょ?
うちの甥姪が粉々にされると考えたら、年賀状に使って欲しくないよ。
無難に干支のイラストにでもして欲しいけれど、嬉しそうに年賀状を作成する父に中々言えない。

同様に、自分の子どもや孫の写真を年賀状に使う人にも、「君らのガキに興味はないから、来年以降は干支のイラストで」とお願いしたいのだけれども、中々、言えない。
言えやしない。
多分、子どもの写真を使っている人は、父と同じく、自分の子どもが可愛いという幻想を抱いて送ってくるのだから。

自分の子どもが可愛いということが、幻影であるということに気付くのは、恐らく、その子が思春期に入ってからだろう。
思春期といえば、親に反抗しまくり、顔にはニキビ、そりゃもう、生涯で一番、ブサイクでカッコ悪い時期。
その頃になって、ようやく冷静に自分の子どもを見ることが出来るようになる。

「ウチの子は、天使じゃなかった」と気付く

遅いよ。
赤の他人は、新生児の頃から気付いている。

DNAって優秀でさ、十人並みの親からは、十人並みの容姿の子どもしか生まれないし、ブサイクの親からは、ブサイクの子どもしか生まれないワケよ。

いくら、スタジオア○スみたいなトコでドレスアップして、キメキメの写真を撮ってもらっても、素材が悪いんだから、どう足掻いてもイケてる子どもにはなれやしない

百歩譲って、家族写真なら、良いかな。
DNAの凄まじさを感じられるし、子どもの顔を見て、母親がどんだけ厚塗りをしているか判るから。
がはは
初笑いを提供してよね。

マジで、子どもの写真を使っている年賀状はいらない
ヨソの子どもを可愛いと思える程、私の心は広くないから。

それにね、一般的に言われる「人並みの人生」を送っている連中に、私は激しく嫉妬しているんだよ!!

四十目前にして、結婚もしておらず、当然、子どももおらず、年老いた父と猫とアカハライモリと侘しく暮らす日々。
仕事も順調とは言い難い。

現状、負け犬としか言い様がない私。
そんなトコに、ブサイクな子どもの年賀状が届いた日にゃあ、正月早々、陰鬱な気分になってしまう。

なので、私のトコに子どもの写真を使った年賀状は送ってこないように
私のことを思うならば、そうしてくれえぇぇぇぇ!!!

旭堂花鱗

コラムニスト/コンテンツライター

広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。

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