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【三十路と婚活】こんな婚活パーティーに行ってみた~バスツアー婚活編~

馬場です。愉快で元気な三十路です。

婚活疲れを発症してから早半年。その間、婚活を意識しすぎない活動をしてきました。そんな私の姿を見た女子ライターから、素敵なお誘いを受けました。

バスツアー婚活 in 山梨

踏んだり蹴ったりの婚活エピソードを読んでくれていたライターのおおしまりえさんから、ある日「馬場さんの疲れた心、何としても回復させたいっす!」という連絡をいただきました。

もっと楽しむ気持ちを持った方がいいということで、お互いが前から気になっていたイベントに参加してみることに。それが「バスツアー婚活」です。その名の通り、はとバス的なツアーと婚活パーティが合体したハイブリッド型イベントのよう。

もともとインドア派の馬場の休日は、「王様のブランチ」を観ながらペヤングをすする、というのがセオリー。しかし、それでは結婚どころか彼氏もできませんから、NOという選択肢はないわけで……。

そこで、二人の都合と興味が一致した、信〇餅の工場とワイナリーを巡る山梨ツアーに参加することにしました。

当日 ~朝8時、東京駅集合~

バスツアーの集合場所は東京駅の某所。

山梨へ向かうので当然スタートも早く、なんと8時集合。夜型人間の我々は、前日の夜から「起きられないかもしれない」と不安を漏らしていましたが、どちらも遅れることなく到着できました。

観光バスに乗り込むと、いきなり見知らぬ男性と隣り合わせに座らされます。行きの道程から、回転寿司方式で男性全員と顔を合わせていくそうなのです。婚活イベントだから当然ちゃあ当然、しかしここで問題が。

馬場は車酔いするのです。

寝坊の心配が勝ったせいで酔い止めの薬を忘れたのです。そんな馬場を無視して、バスは出発。走行中の車内で自己紹介カードを書いた時点でオエッとなりましたが、イベントの説明もそこそこに男性との顔合わせがスタートです。すると、さらに問題が。

相手の顔が見られない。

車酔いする人間にとって一番つらいのは、近くのものを見ること。今回で言えば、隣の男性の顔や目、プロフィールカードを見ると諸々リバースする恐れがあります。そのため馬場は、相手の顔を見ることができず、窓の向こうの青空や山々を見つめながら会話をすることになったのです。

他の席からは、楽しそうな笑い声が聞こえています。後ろに座っているおおしまさんも、男性の話を引き出すのが上手なこともあり会話が途切れません。しかし馬場は、ゲロを我慢することに集中してしまったせいで、男性の名前も顔もよくわからないまま行きのバスを過ごすハメになりました。もしかしたら、面白い話をしてくれた男性もいたのかもしれませんが、馬場の琴線に触れるような会話をしてくれた人は皆無のようでした。はぁ、馬場って話ベタだなぁ。

そしてゲロることなく、無事お昼休憩の場所に到着。

バスから下りて外の空気を吸うと、一気に具合がよくなりました。安っぽい甲冑を身に着けたスタッフが迎えてくれるレストランで、山梨名物ほうとうを楽しんだ後は、いよいよメインイベントです。

そこから数分バスで移動して、まずは信〇餅を作る工場を見学します。移動途中で「寒い」「どんだけ歩くんだよ」など、あーだこーだ話しかけてくるクソつまらない男性たちを無視し、大好きな信〇餅ができる工程を興味深く見学しました。

スタッフの案内の後は自由時間。完全に観光気分のおおしまさんと一緒に信〇餅やカステラなどを大量に購入していると、めっちゃ楽しくなってきました。本来の目的は婚活ですが、気分は完全に観光。名物のソフトクリームも買い、両手いっぱいのお土産と共にバスに戻りました。

そして次は、酒飲み女の私たちが楽しみにしていたワイナリー見学です。こちらでもガイドさんが館内を案内してくれた後は自由行動です。

ワインの試飲をしながらお土産コーナーをウロウロしていると、金魚のフンみたいにくっついてくる男性が現れました。「俺はワインが好きだから、3本買う予定なんだ」どドヤ顔で言いながら、スタッフに知ったか知識を披露するずんぐりむっくりの彼。なぜ馬場についてくるのかと思っていたら、おおしまさんに「巻き込んですみません」と謝られたのです。聞いてみると、おおしまさんを狙っている男性らしい。

というのも、現段階で好印象を持っている人を報告する「途中経過シート」で、おおしまさんが適当に〇をつけた男性の一人だそうなのです。つまり、馬場を狙っているのではなく、一緒にいるおおしまさんに近づくために馬場に接近してきているのです。

かませ犬かよ!

若干シュンとなりましたが、集合時間の時間が迫っていたこともあり、1秒後には気を取り直してお土産選びを楽しんでいました。周りには、楽しそうに話す男女も見られましたが、馬場は男性と話すよりお買い物をしていた方が楽しい……いつの間にか、このイベントの目的が婚活ではなく、観光にすり替わってしまったようです。

そして満足いく買い物ができてバスに戻ると、時刻は15時頃。東京に戻る時間になりました。全力で婚活……ではなく観光を楽しんだ馬場は、席に着くなり睡魔に襲われました。しかし、ラストスパートをかけたい主催者側は、攻めの手を緩めません。再び回転寿司方式で男性と話すことになったのです。隣の男性は一生懸命話しかけてくれるので、馬場もそれに答えようとしたのですが……

気付いたら、隣にはさっきとは違う男性が座っていました。そして優しく「おはようございます」と声をかけられたのです。どうやら、

馬場は寝てしまったようです。

どのくらい寝たのかも覚えていないくらいぐっすりと眠ってしまったようで、起きるとまもなく東京につく時間でした。当然馬場は、誰ともマッチングせず終了しました。

やっぱり馬場は、婚活に対する気合が足りないのかもしれません。もっと言えば、認めたくはないですが……本気で結婚相手を探そうとも思っていないのかもしれません。まだまだ、楽しさを優先したいのかもしれません。

今は「婚活」と一言で言っても、様々な形があります。マッチングアプリに始まり、謎解きコン、陶芸コン、そして相席屋……出会いを求める人にとっては、そりゃ~ありがたいですよ。

しかしですね、今回の婚活のようなツアー形式のものになると、もはや参加目的がわからなくなります。それに自分も楽しめるイベントが関連した婚活ならば、いい出会いがなくても最悪アクティビティは楽しめる。

それだと、「いい出会いがなくても、結果オーライ!」と、よくわからないモチベーションが湧いてくると思うんですよね。でも、どう転んでも参加費は無駄にならないっていう予防線を張っていと、それだけ出会いに賭ける気合もなくなっちゃうんじゃないでしょうか。

現に、今回の馬場がそうです。「楽しむ」ことを最優先にしたばっかりに、「出会いがなくてもお買い物できた、わーい!」となってしまってますから。

バスツアー婚活は観光できるから楽しいとは思いますが、1日がかりのイベントに参加する体力とパートナーが欲しいという気合がないと、馬場のように目的がすり替わってしまうかもしれませんので、ご注意を。

馬場チエコ

アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。

週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。

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