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これでよかった?あえて「専業主婦」になった元・独身女性のリアル

「もう結婚して、仕事なんて辞めちゃいたい」。仕事で行き詰まった時やミスをしてしまった時、そう思う瞬間はみなさん経験したことがあるのでは?夫婦共働きも多いこのご時世、なかなか「 専業主婦 になりたい」なんて声を大にしては言えませんし、男性にも引かれてしまいそう……。

しかし周りには「寿退社」をした友人もちらほら。いいな……と心の隅で思う半面「本当に幸せなの?」と疑問に思うこともあるのではないでしょうか?

では、端から寿退社を狙い、実際に 専業主婦 になるという“夢”をかなえたアラサーの元・女子たちは、本当に幸せを感じているのでしょうか?今の本音を聞いてみました。

専業主婦 は暇すぎて辛い……(30歳/結婚2年目/地方都市在住)

「ようやく仕事を辞められたのは本当に良かった。自由だし、一日中ダラダラしてても生活できるし(笑)。
ただ、独身時代は実家暮らしなのもあって、お給料を全部自分のために使えたけど、仕事辞めたから旦那の給料でやりくりしなきゃならないのがちょっとネックです。
何より旦那の転勤で地方に飛ばされたのがつらい。旦那が全国転勤のある職業なのは承知の上だったし、結婚するときは『地方でも全然気にならない』と思ってたけど……実際そうなってみると、正直つらい。東京にいたら、暇な昼間も友だちと遊んだりできたのに…。
けど、自分は別に周りの女友だちみたいに仕事をずっとやりたいわけでもないし、これでよかったんじゃないかと思う。ただ、相手の転勤の有無は、もっとじっくり考えるべきだったかも」

専業主婦になったのはいいけど、暇すぎてつらい……というパターン。羨ましくも見えますが、暇すぎる上にいきなり誰も知り合いのいないで土地で暮らすとなると、かなりのストレスになりそう。

結婚しても仕事を続けるにしても、専業主婦になるにしても、転勤の有無については、大事な見極めポイントと言えそうです。

仕事を辞めてよかったのかな?(28歳/結婚4年目/田舎在住)

「自分の実家近くの田舎で、両親に子育てを手伝ってもらいながら生活できるのはとても助かる。
ただし、同世代の友だちが東京でバリバリ仕事をしているのを見ると、最近は羨ましくもある。自分も仕事を続けていたら、今頃はどんな生活をしてたんだろう、昔みたいに飲み会したり、みんなで遊びに行ったり、楽しそうだなって。
それでも子供は早いうちに欲しかったし、『仕事なんて即辞めて、絶対に子育て優先したい』って思ってたから、まあ自分の理想通りではあるんですけどね。
専業主婦をやっていて今一番気がかりなのは、都会で暮らしてる友だちと距離ができてしまいそうなことですね。周りは結婚しても絶対仕事辞めたくないって子ばかりで、このままだと話が合わなくなってしまいそう。結婚前から『子供のためにも専業主婦になる!』って決めてたけど、そういう選択肢もあったのかな……と、今では少し考えます」

結婚して子育てが生活の中心となると、やはり都会で仕事に燃えている友人と話が合わなくなり、徐々に溝ができてしまうのも仕方のないこと。そうなると「本当に仕事を辞めてよかったのか」と悩んでしまうことも……。

親の手を借り、子育てには全力で取り組めそうですが、人間関係が変わってしまう可能性があることも念頭に置いておく必要があるかもしれません。

刺激がなくても幸せ(31歳/結婚5年目/地方都市在住)

「そもそも仕事って好きじゃなくて、子供の頃からお嫁さんが夢でした。日中は家でゆっくりして、夜は旦那と過ごすっていうのが自分にはちょうどいいかなって思う。
専業主婦って暇なんじゃないかって思われるけど、掃除したり、いろいろ家事をして、お茶を飲んでちょっとゆっくりしていると、結構1日があっという間ですね。私はボーっとしているのも好きなので、特にそう感じるのかも(笑)。
なので、ゆくゆくはパートしたいとか、社会に出ていないと刺激がなくて退屈、といった不安や不満は全くない。大学の友だちには仕事をすごく頑張ってる子もいて本当にすごいなって思うけど、私にはちょっと無理かな……。
旦那さんと子供とゆっくり過ごせればいいし、専業主婦になれてとても幸せだと思ってる」

「お嫁さんが夢、旦那さんに尽くせるのが幸せ」という昔ながらのお嫁さん像。仕事に追われる都会のアラサー女子には、なかなか抱けない感情かもしれません。

暇を暇と思わず、毎日有り余る時間を心から楽しめるのは、専業主婦に必要な一つの才能かもしれません。

周囲に何を言われても、私は満足!(31歳/結婚2年目/海外在住)

専業主婦

「とにかく専業主婦になりたかったので、正直今の生活は最高です。旦那の稼ぎもいいので、自由にさせてもらってます。
そもそも社会人になってからはひたすら玉の輿を狙って婚活していたので、目標達成という感じ(笑)。
ぶっちゃけ周りの友だちで縁が切れてしまった子とか、あからさまな私の専業主婦狙いを白い目で見てくる子もいたけど。(笑)でも新しい友だちもできたし、今では『専業主婦狙いで悪い?』という感じです。
子供の頃から、お金持ちになりたかったし、結婚はその手段という感じ。批判されても気になりませんでした。もちろん、旦那のことも好きですし、子供の教育も充実させられる。自分のための時間もたくさんあるし、とても幸せな日々です」

これがいわゆる「勝ち組」かも。ただしこれは彼女が何年もクッキングスクールに通い、毎週のように六本木や麻布で開かれるパーティーに参加しまくって婚活した努力の結果です。

「白い目で見てくる子もいた」という言葉もある通り、「絶対に玉の輿に乗る」という相当な強い意志がないことには成しえるのは難しそう。ただ、長年の目的を達成しただけに、専業主婦満足度は誰よりも高そうです。

意外にも、4人の専業主婦たちからは、総じて「比較的満足している」という答えが出てくる結果となりました。

ただし「仕事を続けても良かったかも」という意見もあり、社会人生活がある程度長く、仕事にやりがいを感じられているアラサー女子の立場を考えると、たとえ専業主婦になっても「物足りない」と感じてしまうことがあるかもしれませんね。

依然として人気の高い専業主婦ですが、「自由な時間をどう楽しめるか」も専業主婦ライフに満足できるかどうかのポイントになってきそうです。婚活をする時は「どんな結婚生活を送りたいか」も含めて考えるといいかもしれませんね。

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石橋とわ

1987年生まれ、現役の新聞記者。お嬢大学出身を武器に、学生時代からコンパ、パーティー三昧の生活を送る。現在も仕事の合間にはコンパを欠かさず、そこで得た情報をもとにコラムを執筆。恋愛ネタを主軸に、スポーツ、芸能も守備範囲。趣味は旅。休みがある限り、バックパックでどこにでも行く。両親の転勤のため、現在の実家はインド・ムンバイ。

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