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なぜ女は「産んだ」大島より「産まない」山口智子に勇気づけられる?

出典:山口智子オフィシャルサイト

出産は女性の憧れの一つでもある。芸能界にもママタレは大勢おり、子育てというライフスタイルを通して自分らしさを表現している。最近では、森三中の大島美幸(36)が念願の第一子を授かったことが記憶に新しい。

結婚したら母親になることが当然のように考えられがちな中、山口智子(51)の言葉が、今多くのネット女子の心に響いている。

「子供を産んで育てる人生を望まない」山口の選択

2月18日に発売された「FRaU」3月号に、彼女のロングインタビューが掲載された。デビューから結婚、そして今の心情を真摯に語った内容の中で最も注目を集めたのが、彼女が考える結婚・夫婦観だ。

1995年に唐沢寿明(52)と結婚し、20年に渡り「おしどり夫婦」として知られている。しかし2人には、子どもがいない。それについて様々な憶測があったが、今回のインタビューで山口はこう語っている。

「私はずっと、『親』というものになりたくないと思って育ちました。私は、『子供のいる人生』とは違う人生を歩みたいなと。(中略)でも私は、自分の選択に微塵の後悔もないです。夫としっかり向き合って、二人の関係を築いていく人生は、本当に幸せです」

「結婚したら出産」と当然視されている中での発言は、ネット女子から絶大な支持を集めている。女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」を見てみよう。

「カッコイイ、素敵」山口の言葉にネット女子感動

「山口智子カッコイイ」

「こんな風に言い切るのは勇気がいるよね。産まない女性に対して世間はとても厳しいから」

「いろんな人にいろいろ言われただろうに、それを経てこう言い切れるって素敵」

「きっぱりそう言い切れる山口智子と、それを理解して寄り添う唐沢寿明、いいなー」

「周りや世の中の風潮に流されないで、自分の価値観で生きられるって凄いと思う。唐沢寿明も優しそうだしね」

日本の女性にとって、結婚と出産はセットと考えられがち。特に出産については、価値観がはっきり分かれるものであるため、論争になることも多い。少子化が叫ばれる今だからこそ、「産まない」という選択をして意思表示をするということは、とても勇気がいるだろう。

また、出産は女性だけが経験できること。「産まない」と選択することはそれを放棄するとも捉えられるため、母となった女性から糾弾されることもゼロではないはずだ。

そんな中での山口の発言は、ネット女子から絶賛されている。「かっこいい」「勇気がある」「夫との関係が素晴らしい」という声は未だに集まっており、既婚未婚、そして子どもがいるいないに関わらず、多くの女性を勇気づけているようだ。

森三中・大島よりも山口智子に励まされるワケ

さらに、山口の発言をきっかけに、結婚や幸せについて考える人が目立っている。

「そういう選択も尊重される世の中になって欲しい」

「子どもだけが全てじゃないよね」

「選択できる人生は素晴らしい。子供がいるいないに関わらず最後は夫婦二人になるんだもんね、それまでにお互いの絆があるかないかで人生の終わりは全く違うものになる」

「子どもがいてもいなくても、パートナーと揺るぎない絆で結ばれていれば、本当に幸せな結婚と呼べると思う」

「やっぱり子供は産んどかなきゃ!って意見押し付けられて嫌な思いしてる人沢山居ると思う」

森三中・大島は、流産や不妊治療という困難を乗り越えての出産を経験した。その姿も多くの感動を呼んだが、出産後の子どもとの生活を露出しすぎていることで、「幸せを見せつけている」と批判を浴びている。不妊治療中の女性は勇気づけられる一方、うまくいかないフラストレーションから不快な思いをする人もいるのかもしれない。

一方の山口は、「産まない」と選択したことで、そんな不快な思いをした女性たちの受け皿になっているようだ。子どもがいる幸せばかりがクローズアップ中で、「パートナーと2人きりでもいい」「出産以外の選択肢がある」ということを明言した山口。彼女の言葉は、大島が発信する「出産で感じる幸せ」でがんじがらめになっていた多くの女性を、解放したのかもしれない。

出産して批判される大島と、産まずに支持される山口。どちらも、女性の選択であり幸せであるはずだ。

白倉 みのり

オシャレに無頓着なのに、なぜかファッション業界に就職。 結局その会社に7年間勤務し退職。 言いたいことも言えない世の中に一石投じるべく、恋愛コラムを中心に執筆スタート。 経験、実績、妄想入り混じる独自の観察眼で、男と女をぶった切ります。

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