【三十路と婚活】こんな男とデートしてみた～外資系企業/31歳の巻～

馬場です。三十路です。寝ても覚めても独身です。

前回は、年甲斐もなく大学院生とデートし、結果は見事玉砕。

そこで初心に返り、マッチングアプリで見つけた同年代の方と会ってみることにしました。

外資系企業アカウントマネージャーT氏/31歳/年収800万円

 

USAのボストン大学卒、身長183センチ、田町在住（実家）。

プロフィール写真を見ただけで、絶対会いたいと思いました。だって、

 

日焼けで真っ黒になった顔には、白い歯が覗く満面の笑み。

がっちりした大きい上半身には、大きなラル●ローレンロゴのポロシャツ。

そして「いいね！」マークの如くサムズアップした左手の腕には金の腕時計。

 

一般ピーポー・馬場の友人にはこんなアジアの成金みたいな人はいないので、この目で直接拝んでみたいと思いました。でも、絶対いい人にしかできない笑顔をしていたことが、会いたいと思った最大の理由！本当だよ！

メッセージ交換も楽しくできたので絶対いい人なんですが、突然T氏から「明日会える？」と連絡が。

あまり早急に物事を進めるのは好きではないので乗り気ではありませんでしたが、「会いたくて会いたくて震える～」と誰かが歌っていたので、そうなる前に会っておくことにしました。

 

デート当日は駿馬の如く動き回り仕事を終わらせ、待ち合わせ時間ピッタリに集合場所に向かいました。

しかし、色黒でガタイのいいT氏を探しますが全くおらず……。キョロキョロと辺りを見回していると、後ろから

「馬場さん？お待たせしました！」

と元気な声で呼ばれました。

そこには、黒いダブルのロングコートを着た恰幅のいい男性がいました。お肌は、黒いコートに浮くぐらい真っ白。探していた人物とは違ったので、馬場は

「あれ？本当にT氏ですか？顔、真っ白ですね？！」

と本人確認をしました。

「あの写真はゴルフ焼けしてる時に撮ったから、真っ黒なんですよ。今は真っ白だからわからないですよね、あはは！」

と豪快に答えてくれてT氏に、馬場は絶対にいい人検定1級を授与いたしました。

そんなT氏と入ったのは、和食のお店。

留学経験が長かった上に、今も海外出張が多い職業のため、反動で日本食が大好きなんだそうです。そこで早速、大学時代の話題を振ってみました。

「ボストンて、野球だとレッドソックスの本拠地なんですよね？松坂がいたトコでしょ？！」

 

「ぼすと……あぁ、ブァストゥン（Boston）ね！そうそう、ゥレッソックス（Red Sox）があるね。デァイスケイ（DICE-K）も活躍してたしね」

（注：DICE-K……松坂選手のレッドソックス時代の愛称）

 

流暢すぎる英語で返されたので、思わず鼻からビールが出るかと思いました。

絶対いい人だから、わざとじゃないんです！自慢とかじゃないんです！ナチュラルに出ちゃう方言みたいなものなんです！

きっとね、きっと……。

その後も、ちょいちょい流暢すぎる英語は繰り出されました。

 

～その1～

「馬場は、ホームステイでカナダのトロントに行ったなぁ」

「と……トゥラントーゥ（Toronto）ね。はいはい、いい所だよね！」

～その2～

「最近の映画だと、『ニンジャタートルズ』が気になるんだよね～」

「ん……？あぁ、トゥーロォーズ（Turtles）か、『ニンジィア　トゥーロォーズ（NINJA　Turtles）』ね！Yeah、懐かしいなぁ！」

 

ナチュラルな方言……いや、英語が出ちゃうくらい、リラックスして過ごしてくれているんだと理解した馬場は嬉しくなりました。でも、どこかスッとしない気持ちも湧いてきたのも事実でした。

 

そうこうしているうちに、気づけば終電の時間。「女の子には払わせられないよ」と男前発言をしてくれたT氏は、カードで会計をしようとしてくれました。

しかしその店は、現金払いのみ。

するとT氏

 

「オレ普段からケャッシュ（Cash）持ち歩かないんだよなぁ……ごめん馬場さん、2000円ちょうだい、セーンクス（Thanks）」

 

けゃっ……ああ、キャッシュ！現金のことキャッシュって言った！

絶対にいい人検定1級保有者だから、彼の英語はナチュラルに出ちゃう方言みたいなものなんだとは思いますが、

ここまでくると

 

アメリカナイズされた俺の英語、イケてるだろ？

 

とアピールされているような気持ちになってしまい、男性として見るのが億劫になってしまいました。

 

英語を読むのも、話すのも苦手な馬場のひがみじゃないかって？

No　way！（まさか！）

ただ、T氏との間にDistanceを感じただけですよ。