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【三十路と婚活】こんな男とデートしてみた~東大卒/35歳の巻~

馬場です。

誰に言われずとも、独身の三十路と自覚しております。

前回、メークミラクル達成まであと一歩でしたが、無残に撃沈。

改めて婚活は戦いだと思い知り、戦場へ繰り出すことにしました。

ゲーム会社勤務O氏/35歳/年収600万円

マッチングアプリ、婚活パーティ、合コンの3つの戦場で戦ってきた馬場は、今回新たな戦場に降り立ちました。

それは「社会人サークル」。趣味や条件に合った男女が集まり、婚活パーティよりカジュアルな形で出会える場。要するに、合コン幹事を第三者がやってくれる上に、なれそめを「共通の趣味を通して」と言える、「サークル」の皮を被った「婚活パーティ」です。

そのサークルは「犬好き」「猫好き」「旅好き」といった趣味、「30代前半限定」「年上女性&年下男性」といった年齢、「年内に結婚したい」「真剣な出会い」といったガチンコ系まで様々なジャンルがあります。

その中で唯一馬場が食いついたのが「有名大卒男性限定」というサークルです。だって「男性はMARCH、早慶など~」と書いてあるんですもの!

全身に力がみなぎり始めた馬場は、迷うことなく申し込みボタンをポチッとしました。

 

そして当日。会場は歌舞伎町です。

開始15分前には来るようにと注意書きにあったので、律儀な馬場はピッタリ15分前に到着。しかし、

誰もいねぇ!!

これでは、前傾姿勢で高学歴メンズに食いつく女認定されてしまいます。正直者がバカを見るとは正にこのこと。

そこでお店の中の様子を観察しながら歌舞伎町をフラフラし、参加者が集まりだした開始5分前に入店しました。

そしてオンタイムで飲み会スタート。

この会は4人掛けのテーブルに2対2で男女が向き合い、15分ごとに男性がローテーションするシステムです。お酒を飲みながらじっくり話せるのですが、合コン同様に女子力アピールをしなければいけません。

しかし今回は婚活は戦いと割り切り、考えうる全てのいい女風アタックを繰り出しました。

その戦法は、積極的に料理を取り分ける、飲み物確認は怠らない、笑う時はハンカチを口元にもってきて「きゃはは」で統一、というもの。さらに知的男性を飽きさせない、スマートでクレバーでウィットに富んだ馬場のトークでライバルを撃破。

まさに馬場のソロステージとなりました。

さらに嬉しいことに、会が終わった後に何人かで二次会に行くことに。馬場のお眼鏡に適った男性たちとさらにじっくり話すチャンスができました。 しかし、席に着いてすぐ「お話しませんか?」と隣に座った男性がいました。確かこの人は……

 

東京大学法学部卒のO氏、35歳だっ!

 

旧帝大、早稲田大、東京理科大、中央大法学部など錚々たるメンバーを蹴散らすほどのブランド力!ピピピっと馬場スカウターが瞬時にたたき出した戦闘力は、スーパーサイヤ人もびっくりの「計測不能」です。

すこぶる今日は調子がいい馬場、この好敵手を前に腕が鳴りました。

 

かかってこいよ!

馬場の魅力にハマってみなよ!

 

心の中でファイティングポーズをとりながら「どうぞ」とO氏に微笑みました。

ぽっちゃりしていて少々服装がダサく、「自分には学歴以外取り柄がなくて……」と謙虚な発言をしてしまう東大卒のO氏。彼から繰り出される萌え萌えパンチは、馬場のハートをキュンキュンさせました。

しかし、しばらくして馬場は気付いてしまいました。

 

コイツ、「あぁ、いいですね。うんうん。ええ。お~」しか言ってなくね?

 

馬場と話がしたいはずなのに、O氏は「合コンあいうえお」的な相槌を打つだけで、ぜ~んぶ話題は馬場から振っていました。

どんなにスマートでクレバーでウィットに富んだトークが売りの馬場でも、当然ネタは枯渇します。困った馬場は、彼の鼻の横にある巨大なほくろを見て集中力を高めますが、効果なし。東大卒のくせに引き出しがあまりになく、辟易してしまった心に浮かんだのはあの歌詞。

今わたしの願いごとが叶うならば

話題がほしい

しかし、今日は調子が悪いだけかもしれません。そこで馬場はリセットの意味も込めて「今度ご飯いきませんか?」と提案。すると「いいですね、ぜひぜひ~」と前向きな回答が。そこでさらに「いつにしますか?」と聞くと

 

「ずいぶん、積極的なんですね……」

 

と引かれてしまいました。

婚活の場で積極性ないとか、ダメでしょ。だからといって、女性から積極的に来られて驚くのは、もっとダメでしょ。なら、結局どうしたらいいんですか?

東大卒なら、アホな馬場に正解を教えてくださいよ!

頑張って東大に合格したなら、婚活だって頑張れよ!

 

この発言をきっかけに微妙な空気になってしまい、具体的な日程が決まらないまま二次会終了。結局今回得たものは、前傾姿勢の三十路女の烙印だけでした。

この汚名は、今後返上していく所存でございます。

馬場チエコ

アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。

週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。

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