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【三十路と婚活】こんな男とデートしてみた~技術者/27歳の巻~

三十路と婚活

馬場です。そろそろ独身を引退したいと考えている、三十路です。

前回、久しぶりにメンズと楽しい時間を過ごせました。そしてなんと、そこで出会った男性とデートすることに。

技術者 N氏(Mr.下北沢)/27歳

高卒、都内システム系の会社に勤務、中野区在住

先日の友活で仲良くなったN氏。その時の彼は、黒ぶちメガネに白シャツ、ライトグリーンのキュートなカーディガンという出で立ちで、サブカル臭をプンプンさせていたため、馬場はMr.下北沢と命名しました。するとなんと本当に下北沢が好きだということが判明。買い物はもちろん、一人でライブハウスに通ったりもする、生粋の下北ボーイだったのです。

初対面なのに彼の下北好きを見抜き、ギュン!と彼のハートを鷲掴みにした馬場。案の定好かれたようで、すぐに下北デートのお誘いがありました。

正直、顔はうろ覚え。ただ、話しやすい年下君であることしか覚えていませんでしたが、「男友だちを増やす」が今年の目標ですから、すぐにデートの日を決めました。

当日。Mr.下北沢ことN氏と下北沢で待ち合わせです。

今日は、ノープラン。今までの馬場だったら「っざけんな!ヤル気あんのか、キー!」と怒り狂ったでしょうが、あくまで男友だちとのデートです。悟りを開いた修行僧のように、温かく彼を見守ろうと決意しました。

そして待ち合わせ時間から10分ほど遅れて、Mr.下北沢が下北沢に降り立ちました。今までだったら「土下座しろ!」と叫ぶ所ですが、一生懸命「すみません、ホントすみません!」と謝る彼を、馬場は笑顔で「いいのですよ」と大きすぎる懐で包みこみました。それはもう、のように。

ちょうど昼時に集合したので、早速ランチをすることに。「大好きなカレー屋さんがあるんです」と意気揚々と連れてこられたのは、有名なスープカレーのお店でした。まぁ、下北デートならド定番中のド定番。当然馬場も行ったことがありました。今までならフンッと鼻で笑うところですが、仏の馬場は違います。

「わぁ!ずっと行ってみたかったお店だったの、嬉しいな!」

年下の男の子の頑張りを全力で褒めます。彼もほっとしたようです。

しかし今の時間、日本列島はお昼時。当然10人以上が列を作って待っています。この計画性のなさに舌打ちをしそうになりましたが、「このくらいなら15分くらいで入れると思うから、ヴィレバンの中で待ってよっか」と提案が。無類の雑貨屋好きの馬場としては、超ナイスな過ごし方!仏の馬場の目には、Mr.下北沢に後光がさしたように眩しく映りました。

そしてMr.下北沢の言う通り15分後にお店に戻ると、次に馬場たちが呼ばれる番になっていたのです。

神かよ!

見事な千里眼で、今度は馬場のハートをギュン!と鷲掴みにしたN氏。この先の展開が全く読めないまま、スパイスの香りでいっぱいのお店に入りました。

席に着くと、デートのセオリー通り彼のおすすめをオーダー。ラーメンのように大きなどんぶりに入ったスープカレーが来ると、N氏は「うわ~、美味しそう」と満面の笑みで両手で器を持ち、顔の近くでクンクンと香りを嗅ぎ始めたのです。その様は、まるでラブラドールの子犬のよう。

ズッキューン!!

あまりに女子力の高いN氏の振る舞いに、BBA馬場はN氏から目が離せなくなりました。

カレーをすくう時はこぼれないよう左手を添えるし、「おいしい!」と言うときは必ず口に手を当てます。そして何より食べ方がキレイ!スープカレーは一滴も、ご飯は一粒も残さずに平らげたのです。

さらに食後のチャイを飲むときは、小さなカップを両手で持ち「うわー、あったかくておいしい」と、とろけるようなスマイルを見せるではありませんか。N氏を見ているだけで、なんだか馬場はほっこりしてきました。

満腹になると、改めてヴィレバンへ。さっき見切れなかった所を、じっくり見ようということになったのです。ここでもN氏の女子力が衰えることはなく、カラフルなバッグを見て「かわいい~!」、触り心地抜群のクッションを抱きながら「ふわふわ~!」、そして馬場を見つめ、「今日、すごく楽しいね!」と怒濤のかわいい攻撃を仕掛けてきます。

神かよ!(二度目)

なんとゆうヒーリング力、マイナスイオンも負けるパワー。こんなに人を癒やし、優しい気持ちにさせてくれるなんて素晴らしい!それに、一緒にいると自然と笑顔になれるし、趣味もわりと合います。

とはいえ、男性としてはちょっと頼りないし高卒と、結婚相手としては少々不安が残ります……ということは、男友だちとして付き合うには完璧なのでは!?なんて考えているうちに、デートは終了。「また来ようね」と約束をして、和やかな雰囲気のまま解散しました。

そして馬場は今日もN氏との下北デート第2弾を楽しみにしています。「いつにする?」と2日に1度のペースで誘っています。

一向にメールの返事が来ないことの理由は、一切考えずに。

馬場チエコ

アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。

週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。

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