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【私、大好きな人と離婚しました】勘違いしていた「理想の条件」

初めまして。水月ひびきです。突然ですが、あなたは理想の相手との結婚をどんな風に考えているでしょうか?

結婚=女が幸せになれる唯一の道ではなくなった現代、結婚に対して憧れを抱いてはいるものの、あまり前向きに考えられないという人も多いかもしれません。

例えば、男性とのお付き合いの経験が少なくて将来の結婚なんて無理なんじゃないかと思ってしまう・好きになって付き合いだしてもいざ結婚のことを考えると、今の彼でいいのか悩んでしまう・みんなは結婚が幸せだというけれど、結婚した後の幸せな自分の姿を思い浮かべるコトができないなどなど……。

独身女性にとって、恋愛と結婚の悩みは尽きないですよね。

この連載「私、大好きな人と離婚しました」では、私自身が結婚、離婚、そしてその後同じ人とまたやり直すことになった経験を紹介します。

そこには失敗がたくさんありましたが、「本当に結婚すべきはどんな相手なのか」「結婚とはどんなものなのか」、身をもって学ぶことができたと自負しています。私の経験が、少しでもみなさんの「結婚」という選択肢への参考になれば幸いです。

小学生:初めての彼氏ができる

最初に、軽く私の恋愛遍歴をお話ししたいと思います。

私に初めて彼氏と呼べる人ができたのは小学生の頃。とは言っても、お互いの家に遊びに行ったりするだけで、特別な感覚はありませんでした。

友達と恋人の境界線も曖昧なまま、周りが「付き合えば?」と言ったから付き合ったという小学生にありがちなパターン。別れた理由は全く覚えていませんがよくある自然消滅だったと思います。

大人な男性に憧れをもつ

その後中学・高校と数人の男性とお付き合いをしましたが、そこで感じたことは「同級生の男子はみんな子供っぽい」ということです。小さい頃から男兄弟はおらず、従兄弟も全員年上で、周囲にいる男性が年上ばかりだったせいか、同級生の男子の無意味な嫉妬や背伸びした行動を幼稚に感じながら、どこか冷めた目で見てしまっていたのでしょう。

こうして私は、無意識のうちに理想の男性を「年上」と思い込んでしまっていたのです。

高校3年生:ネットで知り合った年上男性と交際開始

そんな私に年上と付き合うチャンスが訪れます。大学受験の勉強が忙しくなってきた高校2年生の夏、私はインターネットのコミュニティで色々な人と会話をするのが趣味になっていました。

受験勉強に疲れてはネットを覗いて他愛もない話をして息抜きをする。些細なことですが、インターネットが普及し始めてすぐの頃には、遠くの人と簡単に話ができる手段はすごく魅力的に感じたものです。

そこで動物が好きと言う共通の会話から知り合った3歳年上の男性と遠距離恋愛をスタートさせることになります。相手は神奈川に住んでいて、受験浪人中。年齢が3歳上ということと、都会に住んでいるということで相手の知識の幅はすごく広く、今まで同年代に感じていたつまらなさを感じない恋愛は、私に毎日刺激を与えてくれたのです。

自分を変えてくれる存在だった年上の彼

私は志望校を大阪から東京の大学に変える決断をしました。

恋愛というものは人にエネルギーを与えてくれます。それまで力が入らなかった受験勉強も、相手の近くに行くという明確な目標ができたおかげで前向きに取り組めるようになりました。

結果、受験ではかなり失敗をしてしまったものの、一応都内の大学に合格し上京することになります。

大学1年生:刺激を求め出す

田舎からいきなり都会に出た人は誰でもそうだと思うのですが、東京に住み始めて私の周りの環境はガラリと変わりました。一人暮らしは心元なかったですが、大学にバイトに恋愛にと毎日忙しい日々を送り、新しい人間関係がたくさん生まれていきました。周りには、派手に恋愛をする人も多く、毎週のように合コンに行く友達もいれば、外国人と付き合うグローバルな友達もいてたくさんの刺激を受けていったのです。

楽しい毎日を過ごすうちに、好奇心が強すぎる私は、そのときの彼だけでは満足できなくなっていきました。

なにせ出会いの数が違うのです。今までは学校くらいしか出会いがなかったのに、その数倍の数の男性と出会うようになり、色々な人に興味が沸いてしまった自分がいました。

もっといい人がいるのでは、と思ってしまう……

結果、彼とは大学1年生の夏に別れることになりました。そしてその後も数人の男性と付き合ってはいましたが、ほとんどが半年くらいで別れるという短い恋でした。

色々な人に出会っては、興味を持って付き合い、すぐに飽きて心変わりしての繰り返し。その頃の私はとにかく「刺激的な恋」を求めていたのかもしれません。

大学4年生:大好きな人と出会う

東京での暮らしにも慣れ、大学ももう卒業間近という4年生の頃、私に転機が訪れます。得てして転機というものは、その時にはそう感じるコトがなく、今思ってみればあの時が私の転機だったんだなぁと今感じているということです。

大学卒業後の進路として大学院進学を考えていた私は、一度だけ一緒に食事をしたことがあった元彼の知人の男性に相談をしてみることに。彼は自身も大学院進学の経験を持っており、人脈も人一倍豊富な人だったので、この相談にはピッタリだと思ったのです。

その彼が私の将来の夫になる人でした。

相談をし始めてすぐ、知り合い程度の関係だったときには見えなかった彼の知識の豊富さに惹かれ、何を話してもきちんと説明してくれる彼に尊敬の念を覚えたのです。

好きだけでは続かなかった恋愛

彼がそれまでの男性たちといちばん違ったことは、私が本気で彼を尊敬できたことだと思います。恋愛は燃え上がる感情のようにも思えるけれど、過去の恋愛からも学べるように、それだけでは長続きしません。相手の好きな部分だけを見ていられる期間はせいぜい3ヶ月。そこから先は相手の悪い部分がどんどん見えてくる時期に入ります。

そんな時に相手を尊敬している部分があれば、「人には悪い部分もあって当然」と割り切れるし、お互いに相手の弱点を知っていることを嬉しくさえ思えるのだと思います。

理想の条件は「年上」ではないと気づく

漠然と「年上が好き」だと思って、年上ばかりを恋愛対象にしていた私。ですが、それは本当の理想ではなかったのです。私が求めていた「本当の条件」は年上だからこその人生経験の多さだと気が付いたのです。

過去に付き合った人の中には、同じ年上の男性でも、私から見て子供のようにワガママな人も、価値観の多様さを受け入れるコトができない頭の固い人もいました。年上だからと言って、どんな人生を歩んできたかはその人次第。何も考えずに生きてきた人と、生きることについて考えながら生きてきた人では雲泥の差がでるものでした。

彼と付き合うことで私が求めていた理想の彼は「年上」ではなく「しっかりと自分の頭で考えることのできる人」だと気づいたのです。ただしそれに気づいたのは結婚や離婚を経験した今だからこそわかることですが……。

自分の「理想の相手」を間違えてない?

こういう風に具体的な理想像を持っていないと、自分にピッタリな人を見つけ出すことは難しいのだと思います。恋人ができないと悩んでいる人の相談では、理想の男性のタイプを「優しくて年収が○○以上の人」などと言う人が多くいます。ですが実際に付き合い始めた男性の話を聞いてみると当初話していた理想のタイプとは全然違ったという人も少なくありません。

理想像というのは頭の中でいくらでも妄想して膨らませることはできますが、実際に自分と合う男性を見つけるためには、自分が相手と出会った瞬間の感覚や、相手の表情・しぐさ・話し方から考え方などを見たり聞いたりして得た経験を駆使して導き出すしかないのです。

ここから急速に私と彼の距離は縮まり、結婚へと至るのですが、そこまでの道のりにはまだまだ問題も横たわっていたのでした……。

続く。

水月ひびき
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