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知的ゲイが答える婚活相談「本当に結婚向きの男性とは」VOL.4

第1回第2回、そして第3回と大好評の婚活相談が、今回でフィナーレ!

ファッション誌「Oggi」の超人気エッセイを書籍化した「恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ」(小学館・刊)の刺さるフレーズが話題の著者「知的ゲイ」こと高山真さんに、編集部の女子スタッフが婚活の悩みをぶつけます。

4回に渡る婚活相談の最後を飾るのは、ズバリ「結婚に向いている男性」についてです。

キャリア女子が恋愛ベタのワケ

―――アラサー女子が婚活市場を勝ち抜けるには、どうしたらいいのでしょうか?

まずは、婚活で「勝ち負け」を意識しすぎないこと。だって、婚活は恋愛と違って目に見えるライバルがいる競争だし、「結婚」という形にならない限り、「負け」扱いされる世界でしょ? 

だったら負けることの方が多いに決まってるわけ。そんな世界で「勝ち負け」だけで考えていたら、ムダに血を流していくばかりじゃないの。しかも血の流れ方もハンパじゃないのよ。10人目で結婚、ってことを勝ち負けで表現したら「1勝9敗」なのよ! 

そんな考え、つらすぎるでしょう?「負け」ではなく、ご縁がなかったってだけ。

―――どうしても白黒つけたくなるんです。そうしないと次に進めなくて……

ひとつ思うのは、仕事をしっかりしている人ほど、婚活にも明確な答えを求めがちよね。お仕事って、試行錯誤していくうちに自分のやり方が見えてくる。そして成果が出ると、やればやるだけ見返りがあるって思えるじゃない。

―――そうなんです!だから、婚活でも成果が欲しくて……

でも恋愛や婚活、そして結婚は正反対。だって、男の人ってたくさんいるんだから、たった一つの方法で全員を攻略できるわけではないでしょ?やればやるだけ見返りがあるかって言ったら、そうとも限らないしね。

だから、仕事で自分のやり方で結果を出してきた人が、恋愛にも成果主義を当てはめようとすると、ダダ滑りするのよ。そんな女性、アタシはたくさん見てきたわ。

―――そうなんですよっ、高山さん!私もその一人かもしれません!

それに仕事って、失敗しても学びがあるじゃない?それは、あなたが仕事を好きだからそう思えるのよ。でも男がらみのことでは失敗したくないって思うんでしょ?ってことは、やっぱりアナタは男のことがあまり好きではないの!

―――(爆笑)私にはどんな男性が向いているのでしょうか?

男として頼りがいがある人ではなく、ぽーっとしてて、人間として邪魔にならない人にも目を向けてみたらいかが?言い方が悪いかしら(笑)。

―――いえいえ、そんなことは……(笑)

穏やかで、あまり生活に波風を立てない人、というか。そういう人の方が合ってると思うけど?その人には、男性的な頼りがいやマッチョな部分はないし、自分の人生をガツンとランクアップさせてくれないかもしれないけど、一緒にいて心地いい人よ。

―――なんだか頼りない……男らしくて自信がある男性の方が魅力的ですが?

前回の「コインの裏表」の話でいくと、男らしく引っ張ってくれる人は女の願いを聞く耳すら持たない性格とも言えるわよ。長所と短所はセットだから、一人の人間の中に必ずあるもの。

4-4

あなたが理想とする男らしくて自信のある男は、自分の中で確立されたやり方が、いろいろな場面で通用して来たのでしょう。その結果、金と力、そしてそれについてくる女がいたはず。だから、彼はイケイケな自信をつけちゃうと思うの。そこまで来ちゃった男が、いまさら日々の暮らしの中で、人の意見を聞くと思う?億単位のビジネスの話なら、パイセンの話もいろいろ聞くだろうけど。

そんな男には、好きな人の心の痛みを想像することすら頭に浮かばないわよ、アタシの経験上。

―――そんな男性は嫌ですね。

前回にも少し言ったけど、そんな男とは結婚を「続ける」ことはできないはずよ。結婚したらお互いに責任が生まれるから、問題が起こった時に何が求められるかというと「問題を共有すること」、「その解決のために話ができること」じゃないかな。

たしかに、夫婦も結局は他人同士よ。完ぺきな相互理解はできないもの。でも、話をしてパートナーの気持ちをわかろうと努力して、お互いの願いが重なる部分を探ろうとしたり、少なくともその努力を見せてくれる男と結婚した方が、幸せになれるんじゃないかしら?アタシの周りで結婚生活を長く続けているのは、そんなカップルよ。

女子はどんな男性と「結婚」すべき?

―――その他に重視すべきポイントは?

アタシにとっては顔!面食いだから。(笑)

まあ、それは聞き流していただくにしても、顔よりも性格よりも大切なのは、本来なら恋人よりもカウンセラーが必要な人だったら即NGってことくらい。仕事が続かない、借金癖がある、DV、ギャンブル狂い、どれかひとつでもあてはまったら、それは生活を共にする相手じゃない。

そんな人に対してはアタシの努力ではどうにもならないから関係を断つけど、「GOODもNGもないかも…」というくらいの人だったら、一度付き合ってみるわ。

「お試し」ってホント大事。第一印象では気づかない魅力をたくさん持っている人も、世の中にはいるしね。それに、ただ単に「女の気持ちを察せられない」「自分の気持ちをうまく伝えられない」だけなら、3年後どうにかなると思ってんだけど。

―――長い目で見るべき?

長い目で見るというより、何か問題が起きた時にどう話し合うかよね。観察してるだけじゃダメなのよ。こちらからも働きかけないと。アタシは相手とちょっと言い争ったりしたあとは、相手の胸元で「ケンカしたいわけではないのよね、分かり合いたいだけなの」と声を荒げず一晩過ごしてる。これはオススメよ。

―――それは素敵な過ごし方ですね。

あと、そこそこイケメンで口下手、察し下手な男がいたら、狙い目ね。「元カノたちは『なんで私の気持ちをわかってくれないの!?』って、相当彼を責めたんだろうな」とアタシは考えるから、彼女たちと逆の手を使うの。「お互い分からないことだらけだから、ゆっくり分かち合っていこう」みたいな感じに持っていくわ。そうすれば、「他の女とは違う」って思わせられるでしょ?

そういう男は磨けば光る人も多いから、彼らを磨ける女に持っていかれる前に釣り上げましょう。で、お試し期間の間にやることはやっておく。女ばかりやることが多いと思うかもしれないけど、男は察することができない生き物だからこればっかりは仕方ないのよ。

―――他に女子が気をつけるべきことは?

何よりも声を大にして言いたいのは、「結婚できない自分たちが悪い」と考えないことね。自分を責めてしまうと自分が嫌いになるし、自分嫌いだから相手に求めるものが大きくなる。それに、自分を好きになってくれる男も受け入れられなくなっちゃう。「こんな私に声をかけてくる程度の男なんでしょ?」みたいなね。それって、何よりも悲しいことよ。

どうせなら、自分を好きと言ってくれる男を好きになりたいじゃない?相手が好きというものを好きになりたいじゃない?だからこそ、まずは自分を好きにならなきゃ。

その第一歩って、過剰に自分を責めたり、不幸と思ったりしないことだと思う。だから今必要なのは、結婚「できる」「できない」っていう考え方から変えることじゃない?

「手に入れられたもの・手に入れられなかったもの」を基準にして、自分が幸せか不幸か決めるのは、自分の首を絞めるだけだとアタシは思うの。どんな状況であっても、それを打破しようとする自分自身の力とか、状況を面白がる自分の余裕やセンスとか、頼りになるものはきっとある。自分自身を信じる方法、自分自身を楽しくする、あなただけの方法がきっとあるの。

「楽しそうな人」と「不幸そうな人」がいたら、あなたはどちらに吸い寄せられる? それを考えれば、自分なりの答えは出るはずよ。アタシはずーっと、そのためのヒントになりそうなことを書き続けてきたつもりです。

まずは楽になりましょう!そうすれば、あなたが背負っている不必要な重荷が軽くなります。軽くなったら肩の力が抜けるから、その状態で人と出会うことができるから。そこから変わるものは絶対あると思うわ。

「頑張って」とは言わないわ。女子のみなさん、ただでさえ頑張りすぎてるんだから。もっともっと楽しみましょうね!

全4回に渡る婚活相談、あなたに刺さる金言はありましたか?これからの婚活の活力に、ぜひしてくださいね。

renai-garami

「恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ」(小学館・刊)
著者:高山真
定価:本体1,300円+税
電子書籍『恋愛がらみ。』が4月1日配信スタートします!(電子価格:1,170円+税)

「アタシたち、もっともっと幸せになっていいのよ」―オトコにも人生にも不器用な女子たちのお悩みに答え続けた10年の名答から、恋愛がらみに特化して凝縮した高山流の新感覚幸福論。 

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