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結婚を諦めたわけじゃない?アラサー女子が家を買う本当の理由

都内でなくとも「自分の家を持つ」というのは、誰しもが憧れます。しかし実行には、金銭的、精神的に大きなハードルがあるのではないでしょうか。

一般的には、家を持つことは自立することの象徴。賃貸と違い、そこに長期間住むということを前提としているからには、自分のことだけでなく、その地域や家族に対しても責任が生じます。

だからこそ、家を持つこと=身を固めることのように捉えているという面もありますよね。今回は、そんな「家を買う」ということを通して、自分の自立の道を作ろうとしているビッチちゃんを紹介します。

不景気・非婚時代のアラサー女子に残された自立の道

<プロフィール>

名前:家買うビッチちゃん
年齢:30歳前半
既婚・未婚:未婚、彼氏なし
職業:会社員
見た目:きれいめカジュアル

ビッチちゃん「家買っちゃった」

田口「え!?前会ったときはまだ『買おうかなあ~』って迷ってたくらいだったじゃん。もう決めたの?」

ビッチちゃん「うん。この間場所も見に行って、購入も決めちゃった。都内はちょっと高かったから無理だったけど、決めた家は都心まで30分かからないし、地元の友だちとも会いやすい立地だし、ここにしよう!って」

田口「思い切ったね。ひとりだからこそ賃貸でいろいろなところに住めるっていう利点もあったわけじゃない?」

ビッチちゃん「そうだね。ただ、賃貸って更新料とか引越し代がかかるじゃん。無駄なお金がかかるのは嫌だなと。あとは前から大きい家に住みたいって思ってたのもあって」

田口「なるほど。たしかに都度の経費や、住み替えの不安はついてまわるよね」

ビッチちゃん「私が今してる仕事って、これから先給料が劇的に変わるってことは多分ないんだ。すごく良くなることもなければ、反対にものすごく減らされるってこともないと思うの。

だからこそ、今だったら毎月の支払いとボーナスを組み合わせて、定年前に払い終わるかなって。

逆に今を逃して五年後とか十年後になると、自分で払っていけるかどうか不安っていうか……それなら早いうちに一人で生きていく準備をしようと思ったんだ」

マイホームを買っても、結婚への望みを捨てたわけではない?

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田口「でも、まだまだこれから先、結婚することもあるかもしれないじゃん?そのときはどうするの?」

ビッチちゃん「実は、今ちょっといい感じの人がいるんだ。会社の人の紹介で、ご飯行ったりデートしたり、一応付き合ってみようか……っていう話にはなってるんだけど、紹介者のこともあるからお互い慎重になってて、まだ正式に付き合ってないというか。身体の関係ももちろんなくて」

田口「その人には、家を買ったことは?」

ビッチちゃん「伝えた。でももし一緒に住むことになったら彼にも家賃を負担してもらうっていう話もしてる。家は3LDKの間取りだから、夫婦ふたりでも余裕があるし、子供ができても育てられる環境。ひとりでもなんとか生きていけるし、結婚してもこの物件なら不自由することはないと思ってる」

田口「なるほどね。思わぬ方向へうまくいきそうでびっくりしたよ」

ビッチちゃん「そうだね。今後はローンを払っていくっていう目標というか道標ができたから、人生の計画が立てやすくなったように思う」

同じ30代前半の女性でも、いろいろな生活形態があります。

一人暮らしで自分の好きな場所を転々とする人、生活のしやすさからずっと実家暮らしの人、仕事優先で通勤のしやすさを一番に考えている人……。

女性の生き方も多様化が進み、晩婚化や、結婚していても別居を続ける夫婦など、様々な生き方が肯定されつつあります。

その中で「女性が一人で家を買う」という決断は、とても勇気がいることだったでしょう。

彼女は「一人で生きていく場合、老後も不安のないように」というつもりのようですが、家を買ったという行動は、これから彼女が生きていく上で何かを選択するときに、動機のひとつになるはず。

何かひとつを“決めた”ことで、これから彼女の新たな人生が開けていくことと思います。

【田口桃子】
女性向け動画サイトGIRL'S CHプロデューサー。連載「となりのビッチちゃん」にて、性に対して前向きな女性を「ビッチちゃん」と呼び、彼女たちから女性が性を楽しむ方法を紹介している。

田口桃子

GIRL'S CHプロデューサー。

2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

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