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白夜行[映画レビュー]

想像を絶する過去の出来事が作り上げた悲劇の悪女に背筋が凍る!東野圭吾の傑作ミステリー

– あらすじ –
人気作家・東野圭吾原作のベストセラー小説の映画化。主演は堀北真希、高良健吾という人気スターが共演する話題のミステリーです。
密室となったビルの部屋でひとりの男が死体で発見される。容疑者の死亡で事件は解決するが担当刑事(船越英一郎)は納得できない。彼は被害者の息子・亮司と加害者の娘・雪穂のことが忘れられずにいた。19年後、成長した亮司(高良健吾)と雪穂(堀北真希)を知る刑事。雪穂のまわりで起こる不可解な事件の数々、亮司の謎めいた私生活。ふたりは事件に関係しているのか…?
TVドラマ化もされ好評を博した作品。ドラマは原作とは構成を変えていましたが、本作は原作を忠実に映画化。映像化不可能と言われた作品を見事な人間ドラマ&ミステリーに仕上げています。堀北さんと高良くんの熱演も圧巻です!
2011年1月29日より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:深川栄洋
出演:堀北真希、高良健吾、船越英一郎、戸田恵子、田中哲郎ほか

歪んだしまったヒロインの小さな心

19年前の密室殺人に担当刑事・笹垣(船越英一郎)は、自殺した加害者の娘の雪穂と被害者の息子の亮司に会います。

事件は男女の関係のトラブルが原因とされますが、笹垣は納得できない…。

この笹垣刑事の執念が、ヒロインの過去をあぶり出していくのです。

被害者と加害者の家族はそれぞれ暗い闇を抱えており、そして、この殺人事件の動機となった真実は、ヒロイン雪穂の心を歪ませていました。

雪穂は感情のない人間として成長していってしまうのです。

成長していくヒロインの背後に男の影

遠縁の親戚の養女となり美しく成長した雪穂。

やさしく美しい娘となった彼女を羨望の眼差しで見る者もいれば、嫉妬の塊をぶつけてくる人物もいる。

そして彼女のまわりで数々の事件が起こり、雪穂の人生の障害となる人物が巻き込まれていく…。

雪穂は自分のまわりで何が起こっても「かわいそうね」という言葉とは裏腹の冷たい笑みを浮かべます。

それは本当に感情のない人間のように。でも雪穂を追う笹垣はピンときます。

その背後には亮司。でもふたりは決して会うことはないのです。これがこのミステリー最大の謎です。

壊れてしまったヒロインは、はからずも悪女に!?

事件の発端となる19年前の密室殺人。その動機こそ、雪穂の人生を狂わせた悲劇です。

笹垣はまるで自分の娘と息子を救うおうとするかのごとく、この事実を亮司の母や保育園の先生など関係者の証言をもとに紐解いていく。

後半の謎解きは圧巻ですが、と同時に背筋が凍るような怖さも感じます。

ネタバレになるので多くは語れないのが歯がゆいのですが、悪女の中には、人がカッコイイと憧れるタイプもいます。

でも雪穂は壊れてしまった悲劇の悪女。物悲しさと邪悪さと純粋さを秘めたこんな複雑な表情の悪女、初めて見ました。

ミステリーどきどき度★★★★★
ヒロインの悪女度★★★★
堀北&高良の魅力度★★★★★

<試写会プレゼント情報>

■参加条件:最新Topics10件の中からコメント投稿された方のみ 最新Topics10件
■応募方法:コメント投稿完了後、「試写会ご応募の送信フォーム」が表示されます
■試写会日時:2011年1月20日(木) 18:00開場 18:30開映
■場所:ヤクルトホール(東京都港区東新橋1-1-19)
■当選者数:10組20様分(抽選にて)
※発表は試写会招待状チケットの発送をもってかえさせて頂きます
■締め切り:終了しました。
■お問い合わせ:東京女スタイル試写会プレゼント係(info@sucmedia.co.jp)

<劇場公開情報>

■タイトル:「白夜行」
■原作:東野圭吾
■上映:2011年1月29日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
■出演:堀北真希、高良健吾、船越英一郎、戸田恵子、田中哲司、姜暢雄、緑友利恵、
中村久美、粟田麗、今井悠貴(子役)、福本史織(子役)
■監督:深川栄洋
■脚本:深川栄洋、入江信吾、山本あかり
■エグゼクティブ・プロデューサー:石垣裕之、小竹里美/
■プロデューサー:小島里佳、朴木浩美、井上竜太、橋口一成
■配給:ギャガ

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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