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【毒舌独女】究極の素人集団、AKB48

超音波の一種、モスキート音というものがあるのを、ご存知だろうか。

高周波数の音で、20代以降、徐々に聞こえなくなるものだが、聞こえる者にとっては、
非常に不快な音。

東京の丸ビルや足立区の一部の公園で、騒ぐ若者を追い払う道具として使用されている。

ちなみに、私は聞こえない。残念

高周波は聞こえないお年頃にはなったが、私にとってモスキート音みたいなモノがある。

AKB48の歌だ。

不快になる音が混ざっていて、フルで聴けた試しが無い。

オバハンは聴かないでください、って意味だろうか。

今や、国民的人気者にまでのし上がった、秋元康プロデュースのアイドルグループAKB48。

みんなが好きなら、私も好きになりたいのに、オバハンを排除するモスキート音の為、
好きになれないのが寂しい。

それにしても、秋元康の好みは判り易い。
例えるなら、クラスで2番目か3番目に可愛い子ばかり、メンバーに選んでいる。

おニャン子クラブもそうだった。
最初から、パーフェクトな子はグループに入れない。
「そこそこ」や「まあまあ」の子ばかり。

その子たちが、多くのファンに支えられ、磨かれ、綺麗になっていく行程を見せ
のが、 おニャン子クラブやAKB48。

現代日本は、男性も女性も、父性よりも母性が強い時代。
この育成シミュレーション型の売り出し方は、ウケる。


本来ならテレビに出られるレベルに達していなくても、「成長記録」としてファンは
視聴。 拙い芸も「発展途上」という言い訳が通用する。

だが、いつまでも「発展途上」では、ファンに飽きられてしまう。

そこで、それなりの形になった子は「卒業」という名のリストラを行い、
新たな素人を追加

グループのレベルを一定に保ち、ファンの新たな育成対象も生まれ、一石二鳥。

いつまでも、拙い芸にハラハラ、ドキドキ出来る仕組み。
エンドレス・モスキート音の出来上がり。

男性ファンの取り込み方は、上記の通り。

若年ファンの取り込み方も上手い。
低いレベルの歌とダンスを披露していれば、中高生は、

「私もちょっと頑張れば、これぐらいにはなれるかも」

と思ってしまう。
で、出来る自分と比較する為、CDやDVDを買う。

勘違いガールの量産にも一役買っている、秋元康プロデューサー。

すごいねー

うーん…

あー

ハッキリ言うわ。

素人にプロのふりをさせるのは、そろそろ終わりにしてもらいたい。

お遊戯のようなパフォーマンスをテレビで見せられるのは、もうゴメンだ。

また、「純粋」なファンを煽り、人気を作るのも止めにしてもらいたい。

一般視聴者は人気があるというものに興味を抱くが、AKB48は、実の所、
「人造」の人気。 お金を持っている一部のファンがCDを買占め、チャート上位に食い込ませている。

人気があるのなら、良いモノだろうと思っていた一般視聴者、超ガッカリ。

期待していた分、ガッカリ度は更に倍

また、『選抜総選挙』など、メンバー同士が争うようなイベントも、
女の私から見ると、 スマートなモノでは無い。

女同士の争いは、醜い。
それを、ハタチ前後の女の子たちに、公衆の面前でさせるのは、如何なモノか。

彼女たちが好き好んでしているのではなく、そうするように仕向けられているのが問題。

芸能人になりたいという夢を抱いた、素人娘たちを食い物にしている、 金と力を持った大人のゲームに、私は嫌悪感を抱く。

他にも言いたいコトは、山ほどあるぞ。
あのね…………

ハッ!

AKB48の曲にモスキート音が混ぜられているのは、
私のような小うるさいオバハンを追い払う為か!?

そこまで手を打っていたのか…。
やり手過ぎるぞ、秋元康とAKS(AKB48を管理する会社)。

やられたぁ…。

旭堂花鱗

コラムニスト/コンテンツライター

広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。

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