fbpx

映画ファン必見!第85回アカデミー賞大予想

1月2月は毎週のように多くの映画賞が発表され、数々の作品、キャスト、スタッフの業績が称えられ、同時にファンたちの応援もねぎらわれる、一年に一度のお祭りシーズン。

そして、そのお祭りが最高潮にヒートアップするのはもちろん、世界最大の映画の祭典『アカデミー賞授賞式』に他なりません。

というわけで、1月10日に発表されたノミネートリストを見ながら、当たるも八卦、当たらぬも八卦的大予想大会。行ってみましょう!

『リンカーン』か『アルゴ』か。作品賞のゆくえは?

誰もが納得するノミネートもあれば、喜びいっぱいのサプライズノミネートがあり、ベン・アフレックの監督賞落選(『アルゴ』)のようにすでに批判が殺到している逆サプライズもあるように、映画以上にドラマティックなのがアカデミー賞のオスカー獲得合戦。

ノミネート数で言えば、スティーブン・スピルバーグ監督の『リンカーン』が最多12部門。次に、アン・リー監督の『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』が11部門。トム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』が8部門でノミネート。

ノミネートが多い作品が確実に賞をゲットするなんて法則はないものの、3作品とも監督が受賞経験者というゴージャスな面子であり、やはり際だった存在感があるのも事実。

第16代アメリカ大統領の最後の4カ月を映画化した『リンカーン』、トラと少年の漂流を大迫力の3Dで描く『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』、日本公開中の優れたミュージカル大作『レ・ミゼラブル』がそれぞれいくつオスカーを受賞するのか。これは、大きな見どころです。

リアルな作品賞の予想としては、監督賞では落選した『アルゴ』が巻き返しの猛威をふるう可能性や、主要6部門ですべてノミネートとなった『世界にひとつのプレイブック』が台風の目になる可能性も大いにあり非常に迷いますが・・・、『リンカーン』が一歩リード、としておきたいと思います。

主演&助演男優賞と女優賞は今年も激選

まず、女子が一番気になる(?)主演男優賞。ダニエル・デイ=ルイス(『リンカーン』)の3つめのオスカー受賞が確実視されつつ、名作ミュージカル『レ・ミゼラブル』を映画という形で成功させた立役者ヒュー・ジャックマンに獲らせたい! という意見も多そう。

最終的にはこの2人のどちらかが獲得というのが、大方の予想的にも順当のようです。

主演女優賞は、『世界にひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンスがイチオシ! 2011年に弱冠20歳で主演賞(『ウィンターズボーン』)にノミネートされた実績を持つローレンスは、まだ若いながら類まれな才能とスター性で、新しい映画の歴史を築いていくだろう存在。

昨年は全米で社会現象を巻き起こした『ハンガー・ゲーム』(続編を撮影中)の主役を張り、今年はオスカーを受賞となれば、ますます大女優として頭角を現していくことになるでしょう。

プリプリ若々しいドレス姿と壇上でのスピーチを見たい! というのも正直な気持ちですが。

助演女優賞は、本命サリー・フィールド(『リンカーン』)を破って、劇中で豊かな髪を切り熱演&熱唱した『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイが獲得となれば、華々しいステージになること間違いなし。

最後に助演男優賞。こちらは某缶コーヒーのCMでもお馴染み、「映画の

Rは日本にしか行かないよ」というほど親日家のジョーンズおじさん(トミー・リー・ジョーンズ/『リンカーン』)が93年『逃亡者』以来となるオスカー獲得、となると良いですね~。

唯一日本人がノミネートされた衣装デザイン賞

今回、唯一日本人で候補となったのが遺作『白雪姫と鏡の女王』で衣装デザイン賞にノミネートされた故・石岡瑛子さん。

彼女が情熱をそそいだ300着ものコスチュームは、ジュリア・ロバーツをはじめとする俳優陣を華やかに彩り、豪華絢爛でファンタジックなおとぎの国の物語を観ているだけで楽しく、心浮き立つような作品に仕立てています。

その場合に、最大のライバルとなりそうなのが『レ・ミゼラブル』のコスチュームデザイナー、パコ・デルガド。

トリコロールカラーをさりげなく配色し(19世紀のフランスが舞台)、登場人物の人生の移り変わりによって濃淡まで繊細にデザインしたという衣装の素晴らしさは、やはり認めざるを得ません。

アカデミー賞ノミネートは、興行収入とは関係なし?

興行収入=アカデミー賞獲得という単純図式が全く成り立たないのが、アカデミー賞で多くの番狂わせが起き、予想がつかないといわれるゆえん。

たとえば、2012年に興行的に大ヒットを記録したのは『アベンジャーズ』『ハンガー・ゲーム』『ダークナイト ライジング』『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン

art 2』ですが、ここからのノミネーションは一切なし。

唯一、年末から公開の『レ・ミゼラブル』が興行収入も出だし好調、かつ8部門ノミネートという、例外的な作品と言えるのかも。

イギリスで興行収入歴代1位をゲットした『007』も、撮影賞以外は、音響編集賞、作曲賞、録音賞、主題歌賞など“音”系のみにとどまりました(たしかにO

主題歌はゾクゾクする程かっこよかったです)。

このように興行収入と関係なかったり、前哨戦となる他の映画賞の結果が絡んできたりと、毎年予想を的中させるのは難しいアカデミー賞ですが、さて、みな様のひいきの俳優や作品はオスカーをゲットできるでしょうか?!

第85回アカデミー賞授賞式は、米ロサンゼルスのドルビー・シアターにて、現地時間2月24日(日本時間2月25日)にいよいよ開催です!

第85回アカデミー賞 ノミネート主要一覧

▽作品賞
『愛、アムール』
『アルゴ』
『ハッシュパピー バスタブ島の少女』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』
『ゼロ・ダーク・サーティ』

▽監督賞
ミヒャエル・ハネケ『愛、アムール』
ベン・ザイトリン『ハッシュパピー バスタブ島の少女』
アン・リー『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
スティーブン・スピルバーグ『リンカーン』
デビッド・O・ラッセル『世界にひとつのプレイブック』

▽主演男優賞
ブラッドリー・クーパー『世界にひとつのプレイブック』
ダニエル・デイ=ルイス『リンカーン』
ヒュー・ジャックマン『レ・ミゼラブル』
ホアキン・フェニックス『ザ・マスター』
デンゼル・ワシントン『フライト』

▽主演女優賞
ジェシカ・チャステイン『ゼロ・ダーク・サーティ』
ジェニファー・ローレンス『世界にひとつのプレイブック』
エマニュエル・リバ『愛、アムール』
クワベンジャネ・ウォレス『ハッシュパピー バスタブ島の少女』
ナオミ・ワッツ『インポッシブル』

▽助演男優賞
アラン・アーキン『アルゴ』
ロバート・デ・ニーロ『世界にひとつのプレイブック』
フィリップ・シーモア・ホフマン『ザ・マスター』
トミー・リー・ジョーンズ『リンカーン』
クリストフ・ワルツ『ジャンゴ 繋がれざる者』

▽助演女優賞
エイミー・アダムス『ザ・マスター』
サリー・フィールド『リンカーン』
アン・ハサウェイ『レ・ミゼラブル』
ヘレン・ハント『The Sessions(原題)』
ジャッキー・ウィーバー『世界にひとつのプレイブック』

▽脚本賞
ミヒャエル・ハネケ『愛、アムール』
クエンティン・タランティーノ『ジャンゴ 繋がれざる者』
ジョン・ゲイティンズ 『フライト』
ウェス・アンダーソン&ロマン・コッポラ『ムーンライズ・キングダム』
マーク・ボール『ゼロ・ダーク・サーティ』

▽脚色賞
『アルゴ』 『ハッシュパピー バスタブ島の少女』
『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』

▽視覚効果賞
『ホビット 思いがけない冒険』
『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
『アベンジャーズ』
『プロメテウス』
『スノーホワイト』

▽美術賞
『アンナ・カレーニナ』
『ホビット 思いがけない冒険』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
『リンカーン』

▽撮影賞
シーマス・マッガーベイ『アンナ・カレーニナ』
ロバート・リチャードソン『ジャンゴ 繋がれざる者』
クラウディオ・ミランダ『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
ヤヌス・カミンスキー『リンカーン』
ロジャー・ディーキンス『007 スカイフォール』

▽衣装デザイン賞
ジャクリーン・デュラン『アンナ・カレーニナ』
パコ・デルガド『レ・ミゼラブル』
ジョアンナ・ジョンストン『リンカーン』
石岡瑛子『白雪姫と鏡の女王』
コリーン・アトウッド『スノーホワイト』

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

>> article
この記事を読んだ人におすすめ