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【毒舌独女】韓国でオサレ出産の筈の小雪、トラブル発生で不幸臭が濃くなるの巻

ママタレは大変である。

そこらに転がっている一般ママと同じでは、憧れを抱いてもらえない為、常に最先端を行かねばならない。

恐らく、先日、出産した小雪も最先端ママになるべく、韓国の産後調理院を選んだのだろう。

産後調理院とは、辛い出産後の産褥期をプロのケアを受けながら過ごせる施設だ。

日本では、産後入院や産後ケア施設、産後養生院と呼ばれている。

2009年に韓国は医療ビザを発行をするようになり、そろそろ本格的に医療観光事業に力を入れようとしている。

目玉商品は、美容整形手術と産後調理院だ。

美容整形に関しては、韓国芸能人で技術は立証済み。
次は産後調理院の素晴らしさをアピールする番だった。

日本の有名女優・小雪が産後調理院を利用するとなると、大きな経済効果が生まれる筈だった。

余談だが、芸能人は産休の間に「お直し」をする人が多い。
韓国が売り出そうとしている医療サービスと合致する。

それはさて置き、小雪の思惑「最先端ママ」と韓国の思惑「日本のママさんカモン!」はピッタリ。 なのに、トラブルが起きた。

トラブルの経緯は摩訶不思議。

元々、検診を受けていたA産後院に入院当日、突然の退院。
それも深夜に。

まるで夜逃げ

その後、転院したB産後院で出産をし、産後ケアを受けている。

A産後院が怒るのは無理もない。

小雪に未払の入院費や施設利用料の請求と併せて、A産後院に小雪を迎えに来た女性二人を不法侵入で捜査するよう告訴した。

一説によると、A産後院で小雪をVI

待遇しなかった為、小雪が腹を立てたとあるが、多分、それは違う。

彼女はどちらかと言うと、庶民派
贅沢を好むタイプではない。

なら、原因は一体何なのかと、世間は気になるだろうが、私はどうでも良い。

まず、母子共に命や健康に関わるトラブルじゃなくて良かったね、というのが大きい。 重大なトラブルだったら、話のタネにもならない。

次に、このトラブルは、出産以前から小雪に漂う『昭和枯れすすき』のような不幸臭に拍車をかけている点が、とても、私好み。

目に浮かぶじゃん。
小雪が痩けた横顔を見せながら、荷物をカバンに詰めている様が。

もし、トラブルを起こしたのが神田うのだったら、「ああ、お金の問題だろうな」って思う。 それで、「ふーん」で終わってしまう。

なのに、小雪が夜逃げとなったら、とことんまで妄想が膨らむ
夫の松山ケンイチの表情まで、想像しちゃうよ。

電話もネットも繋がらない、不安が募る夜の病室。
「このままじゃ、いけない」と決意を固めた小雪が、まだ見ぬ我が子と己が身を守るべく、逃走劇を図る。

ありがちなシーンでも、遠く離れた異国が舞台ってのが緊迫感を盛り上げるね。
夫が日本で仕事中ってのも、良い。

ぐふふふ

小雪ってさ、カッコイイ女性の代名詞のような存在だけど、私はちょっと違う見方をしている。
不幸を背負わせたら、天下一品の輝きを持つ人だと思っている。

サントリーのCMの役柄は、本当によく似合っていた。
静かに微笑みながらサラリーマンを癒すバーのママって、何か裏がありそう。

その「裏」が、彼女をよりミステリアスな存在にさせている。
言い方を変えると、「余白」を観客に与えてくれる女優。

「余白」とは、観客が頭の中で自由に書き込めるスペース
つまり、一つの演技やエピソードで、観客によって幾つもの解釈が付けられる。

一粒で二度美味しい。

今回のトラブルで「最先端ママ」の称号は逃したとしても、影のあるイメージは崩れなかったので、良しとしようじゃあないか。

あー、そういや、産後ケアについて熱く語りたかったんだった。
忘れてたわ。

まぁ、また今度。

旭堂花鱗

コラムニスト/コンテンツライター

広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。

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