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どの作品が、どの俳優が獲る?!第86回アカデミー賞を大胆予想!

1月16日(現地時間)、第86回アカデミー賞のノミネーションが発表されました。

ここまでの前哨戦では複数の作品が賞を分け合い、デッドヒートを繰り広げているといった様相。例年以上に予想が難しい中はたして今回は一体どの作品が、そしてどんな俳優がオスカーを手にするのか?

それでは今年も大胆に、そしてお気に入りをちょっぴり贔屓しつつ主要部門のオスカーの行方を占っていきましょう。

作品賞本命は奴隷制度を描いた『それでも夜は明ける』

19世紀に突然誘拐され、12年間奴隷としての生活を強いられたある黒人音楽家の手記を元にした『それでも夜は明ける』(スティーブ・マックイーン監督)。

奴隷制度を真っ向から描写した重いテーマの映画化は当初前途多難だったそう。それをプロデューサーとして軌道に乗せベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・ファスベンダーらに出演を熱望させたのは、あのブラッド・ピット。

アカデミー賞と一致しやすいとされる重要な批評家賞や組合賞を多く受賞し、本命視されている作品です。

『ゼロ・グラビティ』『アメリカン・ハッスル』も強い!

しかし作品賞には強力なライバル作品が。そのひとつが革命的な映像で大ヒット中の『ゼロ・グラビティ』(アルフォンソ・キュアロン監督)。最多10部門ノミネートで、作品賞を逃したとしても監督賞ほか視覚効果賞などで必ずオスカーを獲るでしょう。

同じく最多10部門ノミネートの有力候補『アメリカン・ハッスル』(デヴィット・O・ラッセル監督)は、天才詐欺師が罪を帳消しにするためFBIに協力するというスリリングな実話を映画化。

アカデミー賞スターたちの競演はこの上なく贅沢で、主演男女、助演男女はオールノミネート。作品賞の可能性も大いにありえます。

21キロ減、20キロ増で挑む主演男優賞

すさまじい俳優魂を感じさせたのが、HIVに感染したカウボーイが無認可薬を密輸し安価で売買するという実録作品『ダラス・バイヤーズクラブ』で骨と皮になった体を披露したマシュー・マコノヒー。

かつてのセクシー脱ぎ俳優はどこへと目を疑いたくなるような変貌ぶりは、命がけで行った21キロの減量ゆえ。渾身の演技で前哨戦を連取し、今のところ誰より前途は明るそう。

続く注目候補に、逆に20キロ増量して見事なハゲデブ親父に変身した『アメリカン・ハッスル』のクリスチャン・ベイル。あなたほんとに元バットマンですか?

主演女優、助演男優、助演女優をまとめて予想

主演女優部門は『ブルー・ジャスミン』で落ちぶれたセレブの心の闇を表現したケイト・ブランシェットでおそらく決まり。彼女はノミネートの常連ですが、実はまだ助演だけで主演を獲得していません。

助演男優賞は、激痩せと女装のコンボで個性派俳優の本領を発揮した『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャレッド・レトにエア1票。30キロも太ったのに作品が当たらなかった悲しい過去を振りきれるでしょうか。

激戦の助演女優賞は、『それでも夜は明ける』の新人ルピタ・ニョンゴが一歩リード。または昨年主演を獲得し一躍人気者になったジェニファー・ローレンスが連続受賞すれば、大騒ぎ間違いなし!

日本作品のノミネートは?

日本からは長編アニメーション部門で宮崎駿監督の『風立ちぬ』が、短編アニメーション部門で森田修平監督の『九十九』がノミネート。

『風立ちぬ』の前にはディズニーの爆発的ヒット作『アナと雪の女王』が立ちはだかり、前哨戦などの結果をみても形勢はやや不利?

ただしナショナル・ボード・オブ・レビューやニューヨーク映画批評家協会賞などで高評価を受けており、サプライズ受賞はなきにしもあらずです。

アカデミー賞授賞式は3月2日開催

アカデミー賞授賞式は3月2日(現地時間)、ロサンゼルスのドルビーシアターで開催されます。

昨年の『アルゴ』しかり、作品の内容や前哨戦の結果をどれだけ分析しても、最後まで何が起こるか分からないのが“筋書きの無いドラマ”と言われるアカデミー賞の面白さ。

授賞式までに観賞出来る作品も多いので、これを機会に映画館に足を運んでみてください。あれこれ予想しながら観る映画の楽しさは、また一味違いますよ!

第86回アカデミー賞 ノミネート主要一覧

▽作品賞
『アメリカン・ハッスル』(デヴィッド・O・ラッセル)
『キャプテン・フィリップス』(ポール・グリーングラス)
『ダラス・バイヤーズクラブ』(ジャン・マルク=ヴァレ)
『ゼロ・グラビティ』(アルフォンソ・キュアロン)
『her 世界でひとつの彼女』(スパイク・ジョーンズ)
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(アレクサンダー・ペイン)
『あなたを抱きしめる日まで』(スティーヴン・フリアーズ)
『それでも夜は明ける』(スティーヴ・マックイーン)
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(マーティン・スコセッシ)

▽監督賞
デヴィッド・O・ラッセル 『アメリカン・ハッスル』
アルフォンソ・キュアロン 『ゼロ・グラビティ』
アレクサンダー・ペイン 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
スティーヴ・マックイーン 『それでも夜は明ける』
マーティン・スコセッシ 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

▽主演男優賞
クリスチャン・ベル 『アメリカン・ハッスル』
ブルース・ダーン 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
レオナルド・ディカプリオ 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
キウェテル・イジョフォー 『それでも夜は明ける』
マシュー・マコノヒー 『ダラス・バイヤーズクラブ』

▽主演女優賞
エイミー・アダムス 『アメリカン・ハッスル』
ケイト・ブランシェット 『ブルージャスミン』
サンドラ・ブロック 『ゼロ・グラビティ』
ジュディ・デンチ 『あなたを抱きしめる日まで』
メリル・ストリープ 『8月の家族たち』

▽助演男優賞
バーカッド・アブディ 『キャプテン・フィリップス』
ブラッドリー・クーパー 『アメリカン・ハッスル』
マイケル・ファスベンダー 『それでも夜は明ける』
ジョナ・ヒル 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
ジャレッド・レト 『ダラス・バイヤーズクラブ』

▽助演女優賞
サリー・ホーキンス 『ブルージャスミン』
ジェニファー・ローレンス 『アメリカン・ハッスル』
ルピタ・ニョンゴ 『それでも夜は明ける』
ジュリア・ロバーツ 『8月の家族たち』
ジューン・スキッブ 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

▽脚本賞
エリック・ウォーレン・シンガー/デビッド・O・ラッセル『アメリカン・ハッスル』
ウッディ・アレン『ブルージャスミン』
クレイグ・ボーテン/メリッサ・ウォーラック『ダラス・バイヤーズクラブ』
スパイク・ジョーンズ『her 世界でひとつの彼女』
ボブ・ネルソン『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

編集部
編集部

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