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医者が憧れる名医?キムタクのヒーロー化にネットからは期待と不安の声

出典元:TBS日曜劇場「A LIFE」公式サイト

TBS系「日曜劇場」で1月から放送されている連続テレビドラマ「A LIFE〜愛しき人〜」。東京の大病院を舞台に、さまざまな難関手術に挑む主人公を俳優の木村拓哉さん(44)が熱演している。

昨年、解散騒動で世間を騒がせたアイドルグループ・SMAPの元メンバーが主演を務めているということもあり、放送当初から何かと注目度の高い作品ではあったが、放送が進むにつれ、木村さんの医者顔負けの「手さばき」に関心が寄せられている。

医者にでもなるの? ネットからは冷ややかな声も

木村さんが演じる主人公は、「絶対に救う」をモットーに切々と患者に向き合う、まさにキムタクらしいヒーローだといえるだろう。

彼の演技をより際立たせているのが、スタッフ総出で作り出しているドラマの「リアリティ」だ。同ドラマのプロデューサー・東仲恵吾氏によると「順天堂大学医学部付属順天堂医院の監修を得て、実際の症例に基づいた台本作り」をしており、現実味のある医療場面を心がけているという。

また手術室は、実際の手術で使われる医療機器を揃えるなどして徹底的に実際の現場に近いものを再現。手術シーンで映る「心臓」は、特殊造形の専門家が作った模型にスタッフが人力で空気を送り、生々しさを追求したという。

医局の医師たちが多画面モニターで監視している手術の様子は、スタジオで撮影された映像の他、順天堂医院から借りた実際の手術記録映像も使用しているそうだ。

そんなスタッフたちの努力に応えるべく、木村さんも奮闘を続けている。クランクイン前から手術の現場を見学したり、医師の指導を受けたり、外科医としての立ち振る舞いを研究するだけでは飽き足らず、ついに医学生が使う「手術練習キット」まで購入したというからその本気度は並々ならぬものではない。

しかし、彼の努力のベクトルがまちがったほうを向いているのではないかと揶揄する視聴者も多い。ヤフーニュースには、ドラマや木村さんに対する批判が寄せられている。

「もっと普通の演技について勉強すべきでは?」
「手術再現ドラマじゃないから、手元が嘘くさくならないように練習していれば十分だと思う」
「そもそもリアルな手術シーンが必要か? 夜9時なら食事時の家庭もあるのに、気分が悪くなる」

リアリティとリアルは似て非なるもの。それでも、全力で命というテーマに向き合う役者やスタッフの「本意気」は、医師と通じるものがあるのではないかと思うのだが・・・。

スターの宿命

一方、木村さんの座長としての信頼は絶大のようだ。自分の準備だけでなく、スタッフ全員の名前や動きを把握しているというエピソードは以前から有名だ。

ほとんど楽屋に戻ることがないという木村さんに対し、共演者の木村文乃さん(29)は同ドラマの公式サイトのインタビューで「撮影現場でも番宣でもご一緒させていただき、『なるほど。スターになるっていうのはこういうことなんだ』と(略)準備なくしてスターにはなれないんだということを学ばせていただきました」と語っている。

「オペは準備で全て決まる」。劇中で繰り返される台詞通り、役者として努力を積み重ねる木村さんの、役者としてのリスタートを応援する声は後を絶たない。

「強い意気込みが感じられます」
「毎回、役作りは凄いよね。今回に限ってのことじゃない。彼は突き詰めるタイプ」
「同年代ですけど、色あせぬスターですね」

キムタク=かっこいい。一辺倒なイメージはアンチを呼び寄せてしまいがちだが、その突き詰めたかっこよさで人を魅了し続けてきたこともまた事実。彼が演じたことによって、魅力を増す職業がまたひとつ増えることは間違いないだろう。

文・蒼井トマト(あおいとまと)

フリーライター。趣味は映画鑑賞、読書、バドミントン。 「憂鬱でなければ仕事じゃない」を座右の銘としているが、文章を書くことは好き。

編集部
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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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