出来レース疑惑「レコ大」、乃木坂大賞候補の報道に「また金か」の声

今年で59回目となる「日本レコード大賞」。12月30日に最終選考が行われ、TBS系列で授賞式が生中継されることになっているが、すでにこの時期に大勢が決していると「週間文春」が報じた。

とある音楽業界関係者は「選考会は毎年10月から4~5回ほど行われ、最終選考を迎えますが、最終選考の前に大勢が決しているのが”慣例”となっています」と話したという。

レコード大賞については、2015年に大賞を受賞した「三代目 J Soul Brothers」が「年末のプロモーション業務委託費用」として1億円を支払っていた、つまり買収によるものであったと同誌が報じた。

その他にも、審査委員を務める産経新聞が同社のニュースサイトに「出来レースでは？」と賞のあり方に疑問を投げかける記事を掲載するなどしており、大衆からの支持は失われつつある。

そんなレコード大賞、今年の大賞候補は乃木坂46「インフルエンサー」だと同誌は報じた。2連覇がかかる西野カナや来年での引退を発表している安室奈美恵なども候補に上がっている。

また、最優秀新人賞の候補として名前が挙がっているのはシンガーソングライターの「NOBU」。世間的にはまだまだ知名度は高くないが、某大手芸能プロがバックアップしているとのことだ。

「また金か」ネットで呆れた声多数

今年乃木坂46が受賞することになると、2008年以降の大賞受賞アーティストは昨年の西野カナを除き全て「EXILE系グループ」「AKB系グループ」に限定される。

賞自体の存在意義が問われる中、今回の報道に対しネットでは様々な声が上がっている。女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」では、以下のような反応が見られた。

「また金で秋元が買ったのか」
「賄賂ありきの世界だね〜」
「三代目の件で信用失ったよね」
「まあもう終わってる賞だし誰でもいいよ」
「毎年のことだしなぁ」
「出来レースでとってもマイナスにしかならない気がするけど……」

やはり世間からの視線は冷たいようだ。

コメントにもあったように、ここまで評価が低いと逆にイメージダウンに繋がりかねない、という気もするが、テレビ等のメディアに取り上げられることを考えると相当な宣伝になるのだろう。疑惑が本当なら、広告費として安いくらいなのかもしれない。

新人「NOBU」って誰？とツッコミ

また、同掲示板では最優秀新人賞候補として報じられたシンガーソングライター「NOBU」について「誰？」とツッコミが多数寄せられていた。

「新人賞のNOBUさん、申し訳ないが性別すらわからない」
「NOBUって誰？」
「地元民ですら知名度低いんだよなぁ」

もちろんそれぞれのアーティストが作る曲やアーティスト自身に責任があるのか、というとそうではないだろう。

レコード大賞だけでなく、音楽業界・芸能界全体の「体質」が問題なのである。このまま視聴者とのズレが大きくなっていくようなら、業界としても何らかの手を打つ必要があるのではないだろうか。

文・小森ミタカ
フリーライターとしてエンタメを中心に様々なジャンルの記事を執筆。話題のニュースを「いち早く」「わかりやすく」伝えることを目標に日々活動している。