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NEWS小山の活動自粛で「報道番組に芸能人は不要か?」ネットで議論沸く

出典元:日本テレビ報道番組「news every.」公式ページ

アイドルグループ・NEWSの小山慶一郎(34)が未成年の女性と飲酒をしたことが原因で、報道番組『news every.』(日本テレビ系)の出演自粛を発表し、連日大きな話題となっている。

あらためて芸能人がニュースキャスターを務めることについて、ネットでは賛否両論の意見が挙がっている。

ジャーナリストの池上彰氏(67)は、6日配信の『文春オンライン』(文藝春秋)では、タレント偏重となっている現在の日本のテレビにおけるニュース番組に苦言を呈した。

読者からの「ニュースに芸能人が出すぎ。池上さんはどう思いますか?」という質問に対し、「個々の番組の方針について私はコメントすべき立場にありませんが」と前置きした上で、「ニュースを伝えるのは、現場での取材を積み重ねてきたジャーナリスト」であり、「少なくともニュースを伝えたり、解説したり、コメントしたりする役割を芸能人が務めることには違和感を禁じ得ません」と回答。

芸能人がニュースの聞き手に回る分には演出として構わないが、視聴率を狙うさもしい発想であり、「ニュースはニュースのプロが伝えるべきだと思っています」とまとめている。

ニュース番組に芸能人は不要?

小山に限らず、『スッキリ』(日本テレビ系)の極楽とんぼ・加藤浩次(49)、『サンデーLIVE』(テレビ朝日系)の少年隊・東山紀之(51)、『ビビット』(TBS系)のTOKIO・国分太一(43)など、ざっと挙げただけでも、今や日本のニュース番組の多くで、メインキャスターに芸能人が並んでいることが分かる。

また、女優の桐谷美玲(28)や落語家の立川志らく(54)など、サブキャスターやコメンテーターとしても、有名人の起用は増え続けている。

YAHOO!ニュース掲示板では、芸能人のニュース番組起用に反対する声が多く寄せられている。

「そもそもアイドルとキャスターの二足のわらじが無理があるのでは?」

「ニュース番組に軽さはいらない。芸能人使うのそろそろやめたら?」

「久米(宏・73)さんにしろ、村尾(信尚・62)さんにしろ、キャスターをやっている間はCMに出たりしません。古舘(伊知郎・63)さんですらキャスターの間はCMを降りていました」

「もし未曾有の災害や大事故に直面したとき、アイドルタレントが発信する情報なんか信用する気になる?」

特定の分野の専門家でもないのにニュースにコメントする必要が無いということや、信憑性に欠けるというイメージが付いてしまうようだ。

また、CMに出演している芸能人がメインキャスターを務めるのは、公平性の観点からふさわしくないのではないかという見方も強い。

ニュース番組の質が低下との指摘も

一方で、ニュース番組自体の中身が良ければ、芸能人は起用しても良いのではないかという意見も少なからずある。

「芸能人と言われる人の起用も大概だけど、自称ジャーナリストも思想が片寄ってたり人として微妙だったりで大概なんだよなぁ」

「日本に報道番組と言える内容のものがあるのか?出演者の問題ではなく番組の質の問題ではないのでしょうか!」

「全部ダメとは言わない。本職のアナウンサーを凌駕するような伝達力を持つ人ならやっていいと思う」

「小山の場合はヘタなアナウンサーよりしっかりしてて全く違和感はなかった。逆に本職のアナウンサーで危なっかしくて見てられないのが一杯いるのが問題」

また、そもそも報道番組にもかかわらず、グルメや芸能などの話題を取り上げ、ワイドショー化していることが問題なのではないかという意見もある。

「グルメや芸能情報、余計な話題ばかりの天気予報……益々見苦しい番組内容ばかりになっているし」

「ニュース番組で報道すべきことが他にたくさんあるのに、もうすこし真摯にニュース番組を作成して欲しいと思う」

「報道番組も、エンタメ化しつつある。昨今お笑い芸人の多様性が目立つけどこれも影響してんだろうね」

実際に芸能人が出演せず、軽い話題が比較的少ない『プライムニュース』(フジテレビ系)や『NEWS23』(TBS系)は、視聴率の面で苦戦が続いているため、仕方がないのかもしれない。

とはいえ、予算や機動力の面からNHKとの差別化を図ろうとする民放の手法について、単に芸能人が出るだけでは惹きつけられないと思う視聴者は増えてきているようだ。

 

真島リカ(まじまりか)

ライター / テレビ番組や芸能ニュースに関する記事を中心に執筆。朝昼のワイドショーはもちろん、ドラマやバラエティ、深夜番組など、あらゆるテレビ番組のチェックを毎日欠かさない。世間一般でニュースにどのような感想を持っているのかを知ることに関心が強い。

編集部
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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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