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自民党二階幹事長、少子化めぐる発言に”時代遅れ”を指摘する声

出典:自民党公式サイト「二階俊博」プロフィール

今月26日、自民党の二階俊博幹事長(79)が、都内で行った講演での、少子化問題に関する発言が話題になっている。

二階幹事長の講演の様子を伝える、西日本新聞の記事によると、二階幹事長は、会場からの質問に答える形で、「この頃、子供を産まない方が幸せじゃないかと、勝手なことを考えている人がいる」と、発言。

そして、「みんなが幸せになるためには、やっぱり子供をたくさん産んで、国も栄えていき、発展していく方向にしようじゃないか」とも話したという。

また、現在の日本の家庭の状況について「食べるに困るような家は今はない。今晩、飯を炊くお米が用意できないような家は、日本人にはない」との認識を示したそうだ。

二階幹事長が講演で語ったことについて、ネットにはどのような声が寄せられたのだろうか。

まず、子供を産み育てたいと思える環境を整えるべき!

少子化に関する発言では、先月11日に、自民党の加藤寛治衆議院議員(72)が、党の会合で、結婚式に出席した際に「必ず3人以上の子供を産み育てていただきたい」と呼びかけていると語ったことに、非難が殺到して問題になったばかり。

今回の二階幹事長の発言にも、ネット掲示板ガールズちゃんねるには、厳しいコメントが寄せられている。

「はぁ!?じゃあ自分が産んでよ」

「そういう事は、子供を産み育てやすい環境や制度を充実させてから言ってよね!」

「理想はそうなんでしょうね。二階さんが今からつくればよろしいのでは?5人くらい」

「産んで成人まで無事に育てられるように、制度の見直しと給料上げてよ」

少子化が深刻なことは、とっくに世間が知っているし、子供を多く持ちたいと考えている人は少なくないが、現実を見れば、安心して子供を産み育てる環境がまるで整っていないのだ。

そんな状況で、子供をたくさん産むべきだと言われても、不満が爆発するだけで、二階幹事長の発言に激しく反発するコメントが集まるのも当然だろう。

加藤議員の発言が問題になった当初、加藤議員は「発言を撤回しない」との考えを示していたが、同日の夜には、「誤解を与えたことをお詫びする。決して女性を蔑視しているわけではないが、そのようにとられてしまう発言だったので撤回する」というコメントを出して謝罪することになった。

二階幹事長には、自身の発言に対する世間の反応は届いているのだろうか。今後の動向に注目したい。

時代遅れ?幸せの価値観に口出しするべきではない?

二階幹事長の発言に対して、「まずは産み育てたいと思える環境を整えるべきだ」という意見の他には、”時代遅れ”を指摘するコメントが多数あった。

「昔とは違うんだわ。子供いることだけが幸せではないだろ」

「勝手ってなに。産めよ育てよの時代は終わって、自由に生きれる時代になったんじゃなかったの」

「子供=幸せの時代はとっくに終わっとるわ」

「世の中には毒親に虐げられて、自分の子供は要らないと言う者もいるのです」

「幸せの価値観に口出ししてくるとか、ロクな人じゃないな」

少子化問題や、それを解決するために子供をたくさん産み育てるべきかどうかはさておき、”子供”と”幸せ”をイコールにすることが、時代遅れだと言われている。

子供を産み育てること、子供がいるという人生が幸せであるということは否定はしないが、何を幸せに思うのかは、人それぞれであるということも忘れてはいけないだろう。

ライフスタイルが多様化している今、幸せの定義を他人に押し付けるようなことはナンセンスであるし、誰かの思い描く幸せを否定する権利など、誰にもないのだ。

二階幹事長には、少子化問題を解決したいという想い。あるいは、解決しなければいけないという信念から、”子供をたくさん産むべき”と発言をしたのだと考えれば、まだ理解が出来る。

しかし、そこで、”幸せの価値観”を持ち出したことは、大きな間違いであったのかも知れない。

鳥井ハニ(とりいはに)

フリーライター/「旬でなければネタじゃない」をモットーに、芸能ニュースを中心に執筆。世の中の関心事をすべて拾い尽くすことを自分に誓い、ワイドショーやバラエティー、ドラマのチェックは365日欠かさない。

編集部
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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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