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きゃりーぱみゅぱみゅは「不思議キャラ」を自ら否定してどこへ行くのか【芸能評論】

出典:きゃりーぱみゅぱみゅInstagram

最近、『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系列)にきゃりーぱみゅぱみゅが出演したのだが、筆者にとって番組中のきゃりーの言動は違和感のあるものばかりだった。

中でも特に気になったのは、きゃりーのテレビスタッフに対するこんなコメントだ。


「名前とかファッションとかがちょっと個性的なんですけど、全然キャラクターは不思議ちゃんでやっていないので、けっこう勘違いがすごいあったんですよね」


確かにきゃりーは名前だけでなく、衣装やステージ上のパフォーマンスを見ても異次元な世界観を表現している。

テレビスタッフだけでなく視聴者からしても、ステージ上のきゃりーだけを見て所謂”不思議ちゃんキャラ”を想像してしまう人は多いのではないだろうか。

 

また、特にデビュー当時勘違いされていたことが多かったきゃりーは『CANDY CANDAY』をリリースした際、歌番組のトークブロックの台本に「きゃりー、客席から飴を投げる」と書かれていたことにも不満を漏らしていた。

きゃりーの話によると以前よりは少なくなったものの、ステージ上のイメージが先行して勘違いされることは未だに多いようだ。


しかし、きゃりーの今までの経歴を考えると”不思議ちゃんキャラではない”ことをこんなに堂々と伝えてしまって本当に良かったのだろうか。


きゃりーは、2009年に原宿で撮影したストリートスナップがきっかけで読者モデルの活動を開始。

読者モデルとして人気が安定してきた一年後、2010年に「HIGHSCHOOLSINGER.」に応募して歌手活動を開始した。

その後、音楽プロデューサーの中田ヤスタカからプロデュースされた『PONPONPON』のMVが世界的な注目を集める。

中田の他にも「原宿KAWAIIカルチャー」の創始者である増田セバスチャンなどに制作支援を全面的に受け、あの”きゃりーワールド”を完成させた。

そして、”きゃりーワールド”が爆発的な人気を得たことにより音楽活動以外にもCM出演やバラエティのMCを担当するなど多岐に渡った活動も増えていったのだ。


しかし、そもそもきゃりー自身の才能について考えてみると特にバラエティタレントのような体当たりな部分はなく、自ら面白いことを発信できるトークスキルがあるわけではない。

本業の音楽活動を見ていても特に歌唱力があるようには見えないし、作詞作曲ができるわけでもない。

 

芸能人というのは、メディアによって作られたキャラに乗っかるか、そのキャラが嫌なら自身の才能やスキルでキャラを否定するもの。

しかし、キャリーは才能やスキルがないので、”能力がないのに「自分のことを尊敬しなさい」と命令してくる上司”くらいタチが悪く見えてしまうのだ。

 

仮に、きゃりー自身が曲を作り上げたところで話題にはなるだろうが、売れないのは目に見えている。

本人もそれをわかっているが、いつまでもブームが落ち着いてしまった「原宿KAWAIIカルチャー」だけにすがっているわけにもいかない。

最近になり、ナチュラルメイクにも挑戦するなど新たな方向性を模索してもがいている。

 

しかし、”中田ヤスタカプロデュース”が前提の活動をしている以上、“きゃりーワールドはきゃりーワールドのまま”だ。

自分の才能に自信がないのなら大人しく操り人形のままでいればいいものの、どうもそこはアーティストとしてプライドが許せないらしい。


さらに、同番組ではきゃりーが「人生で初めて高級バッグを買いに行く」というロケを決行。

普段のきゃりーは通帳を親に管理してもらっており、芸能人らしい高い買い物は一切しない。

結局、このロケでも親譲りの庶民的な金銭感覚がブレず、高級ブランドの中ではかなり安めのバッグを購入。

テレビスタッフの力も借り、親の教えを守る堅実さを見せて好感度を上げようとしている様子だった。

 

確かに売れっ子になっても調子に乗らず、親の教えを守れているのは立派なこと。

しかし、裏を返せば親の許可がないと大きな買い物ができないということだ。

いくら芸能人が安定しない職業だとは言え、25歳にもなってそこまで親に管理してもらう必要があるのだろうか。

 

そして、そんな一般的に”恥ずかしい大人”だと思われてしまうことを堂々と話せてしまう以上、“不思議ちゃんキャラ”のイメージが消えることはまずない。

テレビスタッフがいくら努力しようときゃりー自身が自分の滑稽さに気づけていないので、今のままでは何の成長もないのである。


しかし、きゃりーの本業は音楽活動。アーティストとしてのプライドが高いきゃりーにトークスキルを求めるのもおかしな話だ。


もし、きゃりーぱみゅぱみゅが本当に「不思議ちゃんキャラを払拭したい」と思っているのであれば”中田ヤスタカプロデュース”から離れ、今ある”きゃりーワールド”とは完全に違う音楽活動をすべきである。

路線を模索し始めてからも変わらず披露し続けている音声加工は止め、まず足掛かりとして生声を披露。

テクノポップではなく普通のJ-POPで勝負。

そうすれば、きっと新たな道が開けていくだろう。


さあ、今こそ一過性のブームではないアーティストの実力を見せつける時。

世界的アーティストであるきゃりーぱみゅぱみゅの、今後に期待しましょう♪

 

(文・巻川とっしゅ)

エンタメライター。お笑いとものまねをこよなく愛すアラサー女で、基本面白いことには何でも首を突っ込む性分。

BLも少々嗜んでいます。

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