fbpx

東京2020開閉会式にジャニーズは出る?長野五輪以上の惨劇はあるのか【芸能評論】

出典:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 公式サイト

東京五輪開催まで残り2年を切ったが、開催地決定した時ほど盛り上がりは見せていない。

 

いざふたを開けてみると、ボランティアの扱いは悪そうだし、宿泊施設は足りなさそうだししで、このまま開催しても大丈夫かいなという心配の方が先に立つ。

 

何より、ただでさえ普段から混み混みの東京が、どうしようもなく混雑するのが目に見えているので、今からげんなりだ。

 

あと、「国際化」や「おもてなし」の観点からとか何とかいっちゃって、飲食店での喫煙が出来なくなるしね。また喫煙者イジメ。

 

「海外では飲食店で喫煙できない!」なんて言うけれど、その海外ってどこさ?日本のいう「海外」とやらは、金と技術を持っている欧米諸国だけでしょ?いつまで明治維新を引きずっているんだか。

 

そんな欧米コンプな日本で開催されるオリンピックとパラリンピック。前回、日本で開催されたのは、1998年の長野五輪だった。日本らしさを忘れず欧米に媚びようとした結果、開閉会は大爆死だった。

 

「ボクチンが考えた、欧米の白人サマが好きな日本」

 

こんな感じ。やることが、いちいち小さくせせこましいという印象しか残っていない。予算や人間関係が大変なのだろうけど、村祭りの域を出ていなかった。

 

これは五輪の開閉会のみならず、日本のエンターテインメント全般にいえることだ。世界を目指すといって、実際に足を運ぶのはアメリカ。英語をペラペラ喋られたら国際人。

 

真の国際人は、己を知り世界を知り、知識と経験を武器に戦える人物の筈。その教育すら出来ていない現代日本で、世界最大級の国際的イベントが開催されるのだから、嫌な予感しかしないのだ。

 

従来型の国際人の定義だと、明治維新から続く白人コンプレックスにより、白人の真似をするばかり、白人の言いなりになるばかりだった。

 

今もこれを「国際人」だと思い込んでいる輩が多い。すぐに「海外ではー」や「日本は遅れている」と口に出す連中ね。

 

この手の旧時代的「国際派」には芯がない。自分は日本人だという、変えようもない事実を認めようとせず、白人になりたがるばかり。だから、いざ自分を育んだ日本を紹介しようとした際、白人サマに媚びるようなことしか出来ないのだ。

 

芸能人のインスタを眺めていても、あからさまに白人コンプ丸出しな人は多いでしょ?アレ、カッコ悪い。一見、見栄えは良くても、所詮は誰かの物真似。薄っぺらい。

 

東京五輪もこんな白人コンプ丸出しな演出になったら、嫌だなと思う反面、思い切り大爆死してもらいたいという気持ちもある。

 

大恥をかいて目を覚まして欲しい。

 

そして、何故、媚びる演出は面白くないのか分析をしてもらいたい。

 

加えて、現代日本の芸能界は性を売り物にしないとお金が稼げない。ジャニーズアイドルしかり、AKB系アイドルしかり。

 

性を売るのは簡単。簡単な分、幼稚になってしまう。その幼稚に慣れ切ったのが、現代日本だ。幼稚が金になる。

 

いっそのこと、東京五輪で国民総白痴化ともいえる惨状を、全世界の皆さんにご披露すれば良い。これも、紛れもない「日本」なのだから。

 

ただ、心配なことがある。

 

総合統括が野村萬斎なのだ。この人、ガチの舞台人やん。もっと浮ついた広告代理店出身のパーリーピポーにバカをやらせれば、日本のヤバさを世界に発信出来るのに。

 

野村萬斎師だと、誰が見ても面白い演出をしてしまう可能性が高い。こちらとしたら、長野五輪以上の惨状を楽しみにしているのにね。

 

スゴイ人がスゴイ演出をしてしまい、また日本が誤解を受けるのは避けたい。日本人は世界中が期待する程、賢くない。一般の日本人は、全然スゴクもない。

 

国際的イベントは、日本の問題点が浮き彫りになりやすいので、開催するのは良いことだ。しかし、いざ己の醜さに気付いた時、改善が出来るだろうか。

 

こういう点も多くの人に考えてもらいたいと願い、筆を置く。

 

旭堂花鱗(きょくどう・かりん)/芸能コラムニスト

旭堂花鱗

コラムニスト/コンテンツライター

広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。

>> article
この記事を読んだ人におすすめ