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くわばたりえ「福島米はみんな買ってない、私も」発言に批判の声

【出典】くわばたりえオフィシャルブログ

お笑いコンビ、クワバタオハラ・くわばたりえ(40)の無神経発言が話題になっている。8日放送のNHK『あさイチ』にゲスト出演したくわばた。東日本大震災から間もなく6年ということで、番組では福島米に関する特集コーナーが組まれていた。

都内スーパーやJAの現状を調査した結果、震災後は福島県産の米の売り上げが4割落ちたという。東日本大震災にともなう原発事故の影響で、福島県産の米には「放射性物質」のイメージがつき、現在ではほとんどの米が放射性物質不検出にも関わらず、いまだに価格は低下。売上も戻らないという現実がある。

今回は、こうした現状をまとめたVTRを観た直後のくわばたの発言に注目が集まっている。

「わざわざ言わなくてもいい」もっともな意見が多数

VTR後、くわばたは「私は福島米を食べてます、って言えない自分もいる」と心境を吐露。続けて、スーパーに行った際に安く売られていた福島米を見たが買わなかったと告白した。くわばたがそのコーナーを見た時、福島米よりも隣に陳列されていた米の方が売れており、「みんな買ってないから、私も買わんとこう」という心理が働いたのだという。

安全だと分かっていても「食べない人が多い」という現状があるならば、自分も「食べない」選択をしてしまうと語った。

この発言に、ガールズちゃんねるにはくわばたのこの不適切な発言を批判の声が多く集まっていた。

「思っていても、言うなよ」

「正直な気持ちだとは思う。けどテレビで言ったらどうなるか分かるだろうに。人の気持ちとか考えられないのかな」

「なんでも言えばいいってもんじゃないよ」

「友達同士で言うのはいいと思う。電波を通して言うのは 失礼すぎる」

「新たな風評被害。タレントがテレビで言う必要ないよ。黙って食べずにいればいいのに」

芸能人の発言は一般人と比べてあまりにも大きいもの。特に『あさイチ』のような視聴者の多い番組での発言は影響力が強すぎるだろう。友人同士の雑談の中での発言ならいざ知らず、福島米が売れないという現状をまとめたVTRを観た直後の生放送での発言として相応しいものだとは思えない。

くわばたに影響され福島米を選ばない消費者が増えてしまったら福島の農家の苦しみは増してしまう。「わざわざテレビで言うべきことではない」という意見が圧倒的に多かった。

福島県民からの悲しみの声

ガールズちゃんねる利用者の中には福島県民や福島県出身者ももちろんいる。くわばたのこの発言は、今も福島に住み、地元の米や野菜を食べている人やそれらを生産している農家の人に一番聞かせたくない言葉だろう。福島県民からは次のような声が集まっていた。

「福島県民です。福島のお米美味しいから普通に食べてる。みんなも言ってるけど心の中でそう思っててもわざわざそれを電波に乗せて言ったらまた風評被害出るし食べてる私達の気持ちとかお米を作ってる農家の方達の気持ち……。いつまでこんなこと言われなきゃならないんだろう」

「だから!!買わないのは自由だけど、いちいち公言しないで!!福島県民として悲しいです」

書き込みの中にはくわばたと同じように福島米の購買を控えている方からの意見も書き込まれていたが、福島県産の米や野菜を選んで買っているという書き込みも見られた。

原発事故問題はさまざまな形で震災以降私たちを悩ませてきたが、風評被害もそのひとつ。本音を言ってはいけないと発言を規制する流れも良くはないが、こういったデリケートな問題についての正直過ぎる意見はあまりに多くの人を傷つけることになってしまう。

くわばたの発言自体を間違っていると咎めることはできないが、テレビでの発言として正しくなかったのは事実。芸能人はもっと自分の発言に対する責任感を持つべきではないだろうか。

 

福田綾子(ふくだあやこ)


フリーのウェブライターで主にエンタメ記事を手掛ける。映画、小説、ドラマ問わずさまざまなジャンルに精通。ネットサーフィンで情報を収集して旬の話題を見つけ、読者の目線に立った記事を執筆する。

編集部
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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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