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外資系金融の人々★[第2回] 年一回、ボーナス発表日は天国と地獄!

外資系金融 2

毎年、この日だけは緊張せずにはいられない。社員も家族も皆それぞれの思いでこの日が来るのを待っている。

緊張の瞬間は、自分のボスから一人ずつ部屋に呼ばれて、ボーナスの金額明細を受け取る時だ。心臓が弱い人には絶対耐えられないだろう。

私の同僚は毎年この日の朝を迎えると、必ず胃が痛んで胃薬を飲んで出社する。

年一回、ボーナス金額発表日はまさに天国と地獄!?

この日を境に人間ドラマが始まる。年収1億円プレーヤーになって気持ちが有頂天になる人、一方でボーナスが殆どゼロで明日からローンの支払いに頭を抱える人など思いは様々である。

この日の噂が広まるのには時間がかからない。

「今回のボーナスで1億円以上が6人出た」とか、「ウチのグループでは1千万円未満は一人もいなかった」など。
女性陣の愚痴も漏れ聞こえてくる。「前回より、200万円下がっちゃった」など。

一般的にセルサイドの年収は新卒で6百万円程度で、20代後半になると3千万円以上稼ぐ人はザラにいる。30代になって1億円突破する人が何人か出てくる。

私はこれまでボーナス1億円以上稼ぐセルサイドを4人知っている。

念のため断っておくが、年1回とはボーナスの話であり、毎月の給料はまた別にもらえる。

反対にボーナスが限りなくゼロになった人もたくさんいる。 そういう人たちはその少ないボーナスが振り込まれるや否や、次の日に辞表を出す人が多い。

もっと高い給料で雇ってくれる外資系証券会社へ次から次へと流浪の旅を繰り返すのだ。

一億円近い住宅ローンをたった一回のボーナスで返済する人がいる一方で、ローンが払えず、敢えなくマイホームを売却する人もいる。

お洒落な高級ブランドに身を包み、ようやく訪れた我が世を謳歌する者がいる一方、金の切れ目が縁の切れ目で、女性たちに見捨てられ、質素倹約でわびしく生きる者。

ボーナス金額発表日は人の性格を変え、人生を変える。

※この記事は2010年8月21日に掲載されたものです。

>>「外資系金融の人々★[第1回] お相手はモデルやタレント美人だらけ」を読む

編集部
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