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【ダメンズの処方箋】第9回~潔癖女子はただの家政婦にランクダウンする~

自分から好きになる男性は決まってダメンズばかり。

そして「次こそは」と意を決するものの、結局また付き合っていくうちにどうしようもないダメンズであることが発覚するという恋愛を続けて、はや十数年。

そんな自他共に認めるダメンズハンターの私が、これまでの実体験を基に“ダメンズに騙される女子の特徴”と“彼らに振りまわされないための対策”をご紹介するこの企画。

第9回目となる今回のテーマは「自他共に認める潔癖症女子は家政婦にランクダウンする」というお話。それでは早速、家政婦へとランクダウンした私の残念すぎる実体験をご覧ください。

自他ともに認める潔癖症のダメンズハンター

さて、おそらく誰も興味はないと思うのですが、ダメンズハンターである私は昔から自他共に認める潔癖症でございます。

特に屋内(部屋)に対しての潔癖症具合がすさまじく、髪の毛や塵がひとつでも落ちていたら即部屋中の隅々まで掃除を開始します。トイレやお風呂場などの水まわりにいたっては、毎日徹底的に掃除をしないと気がすみません。

と、こんな感じで部屋がきれいでないと落ち着けない症候群なのですが、またしてもこの性格が災いして、ダメンズから都合のイイ女扱いされるという経験をしてしまったのです。

初めてのおうちデートが悲劇の始まりだった

それは当時、交際を始めたばかりのI君とのお話。この日私は、初めてI君のお家に遊びに行くことになっていました。

初めて彼から部屋に呼んでもらい、前日からウキウキ気分が高まっていた私。そして彼のマンションに到着すると、インターホン越しに「鍵空けてあるから勝手に入って~」とI君の声が。

「ついにこのときが来た」とドキドキしながら部屋の扉を開く私。するとどうでしょう。

目の前に広がっていたのは、足の踏み場もないほど服とゴミと段ボールの山に埋もれた廊下。

そして辺り一面から漂うのは、これまでの人生で嗅いだことのないような謎の異臭。

そんな異常な光景を見て、すぐさま思いましたよね。「わあ、テレビのごみ屋敷特集で見たことある風景や~」と。

初おうちデートが掃除デートに

そのまま私が玄関で茫然と立ち尽くしていると、奥から出迎えてくれたI君が「まあ入って、適当なところに座ってよ」と一言。うん、座る場所などないけどね。

そして「ああ、これ絶対座りたくないわ」と本能的に感じた私は、適当にその場で立ったまましばらく彼との会話を続け、流れから「ていうか、掃除とかあんまりせえへんの?」とI君に問いかけてみました。

すると彼は、「いやぁ、しないっていうか多分したことないわ」「ここに住んで3年くらい経つけど掃除した記憶とかないな~」と満面の笑みで私に教えてくれたのです。

もうお家に帰りたい。

そう思った私はいても経ってもいられず、「あのさ……もしI君が良かったらやねんけど、ちょっと掃除とかしちゃってもいい?」と思い切って提案してみたのです。

本来であれば、初めて訪ねた他人が自分の部屋を掃除するなど、嫌がられる行為でしょう。しかし私の意に反してI君は「えっ、マジで?それめっちゃ助かるわ。じゃあよろしく!」とあっさりOK。

そして私たちの記念すべき初のおうちデートは、ただただI君の部屋を掃除して終わったのでした。

あ、私家政婦扱いされているわ

しかし私は、後にこの自分の行動が大きな間違いであると気付く羽目になったのです。

というのも初デートで徹底的にI君の汚い部屋を掃除した私。するとその後も彼は、定期的に自分の部屋でのデートを提案してきました。

そして案の定、「そういえば風呂垢が落ちないのってどうすればいいの?」「ゴミの分別がちゃんとできているか不安」など、I君の巧みな話術に騙されて、毎回彼の部屋をひたすら掃除し続ける私。

いやもう本当、この時点で都合のイイ扱いを受けていることに気付けよって感じなんですけど、当時、彼に惚れまくっていた私は「彼から頼られているのだ」と毎度のことながら、自分に都合の良い解釈をしていたのです。

あとそれ以上に、潔癖症で掃除好きの私は、もう本当にあの汚いI君の部屋が許せず、掃除をしないととてもじゃないけど落ち着けませんでした。

と、そんな感じで彼と交際を続けた結果私がどうなったかと言いますと、最終的にはI君が他に本命の女をつくって捨てられちゃいましたよね。

で、この時点でようやく目が覚めました。「あっ、私家政婦扱いされていたのか」と。

結論:付き合ってすぐに彼氏の部屋を掃除するのはやめよう

さて、私が今回の汚部屋の住人男との交際で気づいたこと。それは「付き合ってすぐに彼氏の部屋を掃除するのはやめよう」ということです。

もしかすると、私のように潔癖症で掃除好きの女性の中には、彼の部屋が汚れているとつい掃除してあげたい衝動にかられる方もいるかもしれません。

というか、おそらく掃除をしないと気が済まないと思うのです。

しかし、付き合ってすぐに勝手に部屋を掃除するという行為は、一般的に男性が嫌がる行為です。

仮にI君のように「マジで、よろしく~」と快くOKしてくれる男性であった場合も、それを機にあなたが家政婦扱いされる可能性もあります。

要するに、交際初めから彼の部屋を掃除するなどして世話を焼いても、プラスになることはほとんどないのです。

対策:潔癖症女子は彼氏の家でデートをするべからず

というわけで、今回私がごみ部屋の住人I君から学んだダメンズ対策はこちら。

【潔癖症女子は彼氏の家でデートをするべからず】

特にお掃除好きな潔癖症女子は、一度でも彼の部屋が汚い状況を目の当たりにしてしまったら、いても経ってもいられなくなるはず。

それなら、交際始めは彼の部屋でデートをしないようにしましょう。

目にすることがなければ、「彼の部屋が汚い!掃除したい!」などという感情も生まれませんし、私のように彼から家政婦扱いされる心配もありません。

そして彼との関係性が落ち着いたら、そのとき初めて、彼の部屋でのデートを楽しんでみても良いかもしれませんね。

ちなみにI君から家政婦扱いをされたあげく捨てられた私は、今度付き合うなら、それなりにキレイ好きの男性がいいなと心の底から思っております。

LISA

フリーライター/コラムニスト/コスメコンシェルジュ。

高校時代は青春のすべてをギャルサーにささげた生粋の元・ガングロギャル。アパレル販売・営業、ホステスを経て2011年よりライター活動開始。得意ジャンルは恋愛、美容、漫画、ゲーム、レジャー。コラムや取材記事中心にお仕事をしています。

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