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いい歳して「付き合う気はないけどセックスだけしたがる」ってどうよ?

「ちゃんとしたお付き合いに発展する前のセックスはアリかナシか?」、女性向けの読み物でしょっちゅう取り上げられるテーマです。個人的には、正式交際前に肉体関係を持つこともアリだと思っております。しかし、あえて真逆の方向から考えてみることにしました。

ほとんどの男性にとって「正式交際」は面倒なもの?

まずは、悲しい事実を認識する必要があります。「世の中のほとんどの男性は、正式交際は面倒くさいと思っている」という事実です。稀に、女性との正式交際に対して誠実に向き合える男性も存在しますが、それはごく一部。しかも、そのほとんどはとっくに結婚しているか、カノジョ持ちだったりするものです。

正式交際を敬遠する男性たちの本音

この悲しい事実を認識したうえで、「正式交際は面倒くさい」の詳細についておさえておきましょう。

「日々、おはようだのおやすみだのLINEしなければならないなんて耐えられない!」

「好きだよとか愛しているよとか、歯の浮くような愛の言葉を囁かなければならないだなんて、日本男児の俺にはマジ苦痛!」

「ヤロー同士の飲みなら赤ちょうちん系の安居酒屋で済ませられるのに、カノジョとなると『オシャレなダイニングバー』とやらに連れていかねばならん……」

「毎週末会いたいとか負担すぎる……休みの日くらい夕方まで寝ていたいのに」

「いつ結婚話を持ち出されるかビクビクしながら暮らすなんて、まるで判決を待つ被告人の気分だぜ」

……等々、挙げればキリがないです。

「彼氏」としての責務をまっとうしている者のみがセックス権を得る世の中に!

筆者は思うのです。先に挙げた、諸々の「彼氏としての面倒な責務」をこなしている男性にだけ、「セックスすることができる権利」がもたらされるべきではないでしょうか?諸々の面倒と向き合おうとせず、セックスというおいしい部分だけに食いつこうとする男性が、なんだかとっても卑怯者に見えてきました。「付き合う意志はないけど、ノリでセックスしようぜ」という誘いに応じるのは、諸々の面倒をこなして正式交際に勤しんでいる男性たちに対して、あまりにも申し訳ない気がします。

「正式交際したくないけど、セックスしたい」は無責任オジサン

長い人生、一時的に「正式交際にとらわれないセックスを楽しむ期間」があっても良いと思います。しかし、結婚適齢期を迎えた三十路・四十路のオッサンが、「正式交際はしたくないけどセックスはしたい!」って、すごく子どもっぽいですよね。賃金を得るためには労働が必要であるように、何かを得るためには何らかの責務を負わなければならないのが世の常。セックス権を得るには、「彼氏」として、面倒でも正式交際と向き合うべきなのです。

以上を踏まえると、「正式交際前のセックスは慎重に」という結論に達します。無責任オジサンの餌食にならぬよう、気を引き締めて臨みましょう。

菊池美佳子
菊池美佳子

コラムニスト。『つけちゃうぞ!大人の保健体育』(遊タイム出版)『テレフォンセックス裏物語』(幻冬舎)『Sの妹Mの彼女』(遊タイム出版)など、性愛に関する著書多数あり。

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