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セックスするけど射精しない男性の事情~原因は何?

何事にも終わりがあります。例えば、あの「水戸黄門」のラストには印籠が必ず登場しますし、漫才コンビのネタも必ず「オチ」で終わらなければ後味が悪いもの。(面白いか、面白くないかという問題は別として……)。

当然、男女の尊い行為・セックスにも感動のクライマックスがあります。それは、快楽の限界で男性に起こる「射精」です。激しい動きが突然止まり、彼の荒い呼吸と熱い体を感じると「嗚呼、フィニッシュ……」と思わずにはいられないでしょう。

と、思いきや!巷の女子から、「射精しない男性も存在する」との悩ましいクチコミが寄せられました。にわかには信じがたい事実です!

セックスのゴールは「射精」じゃない?

Romantic couple under blanket

では、早速男性にとって「セックス」とは何ぞや、ということから改めて考えてみましょう。

筆者も含めてほとんどの独身女性の皆さんは「男性のセックス=性欲処理=射精がゴール」という方程式をお考えだったはず。AVだって、男優たちの盛大な射精で幕を閉じますからね。

もちろん女性もオーガズムを感じますが、中イキできる女性は少なく、クリトリスで感じる外イキ派の女性が過半数を占めています。中にはオーガズムを感じたことがないという女性もいるくらい。ですから、男性よりもイク方法は多様かつ繊細なものと言えるでしょう。

そのため女性がセックスで求めるもの、つまりゴールと考えるのは精神的な繋がり。それに対し、子孫を残すという本能が強い男性は性欲も強めの傾向があります。優秀な遺伝子をピンポイントで受け入れる女性に対し、自分の子孫をいかに広く、多く残すかが課題の男性は、セックスで射精することに意味があるとも言えるでしょう。

ところがどっこい!セックスは行なうけれども、なぜか射精はしない男性が、ごく少数ではありますが、確かに存在するそう。この、本能に逆らう彼らが「射精しない」理由とは……?

射精しないのは「男の美学」!?

射精しない男性の特徴としてまず挙げられるのが、「射精しない俺ってカッコイイ!」と思い込んでいる、ナルシスト型です。

彼らは、「相手女性だけをオーガズムに導き、己のオーガズム(つまり射精)は重視していない」ことにステータスを感じているご様子。

「射精にこだわらない俺ってスマートだろ?」とでも言いたいのでしょう。男としての度量の広さを、非・射精によって演出しているのです。

本命以外には射精したくない男心

己の精子をムダ撃ちしたくない、と主張する男性も。確かに精子には、貴重な遺伝情報であるDNAが含まれています。宇宙レベルに高度で、自分の人生全てひいては人類の存続に関わる情報が詰まった精子は、男性にとって「分身」とも言えるでしょう。

そんな尊い精子をこの世に放出する射精は、そうやすやすとできるものではありません。物理的、または心理的刺激を受けて血液がドドドッとペニスに流れ込み、筋肉の働きが加わって射精する……その間、男性はひたすら腰を振り続けるから、汗だくになります。

ここまで時間と労力をかけて放出する精子は、まさに貴重なもの。いくら自分の遺伝子をバラまきたいとは言っても、それ相応の女性に捧げなければ努力が無駄になってしまいます。そのため、射精したくない男性と言うのは、本気で愛している、または極上のイイ女でなければ射精したくないと考えているそうです。

膣内射精ではなくコンドームを装着したセックスであっても、無駄に自分の分身をばら撒きたくない男心なのでしょう。だったらセックス自体もしなきゃ良いじゃんと思ってしまいますが、そこは別腹?

「射精リクエスト」は可愛くすべし!

Special moments of intimacy

我々女性としては、相手男性が射精に至らないと、なんともいえない消化不良な気持ちになりますよね。男性が女性をオーガズムまで導くことができたか気にするように、女性だって男性をオーガズムまで導きたいもの!なんて健気な女心!この想い、殿方たちに確実にお伝えすべきです。

もし彼が射精しない男だった場合、「私って名器じゃないんだ……」と落ち込まず、可愛く「射精リクエスト」をしちゃいましょう。「私の中でイってくれたら、すっごく嬉しい」「イってくれたら、あなたのことをもっと隙になっちゃう」など、彼への愛を込めておねだりしてみてください。

最後になりますが、射精しないのは単に遅漏体質なだけという理由もありえます。そのへんは、上手にコミュニケーションを図りつつ、男性の真意を確認しましょう。

菊池美佳子
菊池美佳子

コラムニスト。『つけちゃうぞ!大人の保健体育』(遊タイム出版)『テレフォンセックス裏物語』(幻冬舎)『Sの妹Mの彼女』(遊タイム出版)など、性愛に関する著書多数あり。

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