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サセ子ってどんな子?

「300人以上の男性と体の関係をもった女性」、「ワンナイトラブを繰り返す女性」、「人妻なのに男遊びがやめられない女性」ポジティブに性生活を楽しむ女性たちもいますが、中にはネガティブに経験を重ねてしまう、サセ子もいます。

そんなサセ子とは一体どんな女性なのでしょうか。

「ビッチ」の本当の意味とは?

「ビッチ」という言葉の定義を、「性を楽しんでいる女性」とします。

そういう意味では、「ビッチ」というのは経験人数に関わらず、性に対して積極的であったり、自分の欲求を肯定できていたりする状態を指していると考えています。

「ビッチ」には、経験人数が少なくても性的なことが好きな女性もいれば、「肉食女子」として男性にアプローチをすることが好きな女性もいてもいいと思っています。

今回ご紹介する「サセ子ちゃん」は、経験人数は多いものの、私から見ていて「性を楽しんでいる」とは言えない状態です。彼女は、「サセ子」であっても「ビッチ」ではないのです。それはなぜでしょうか?

来るもの“拒めず”…NOと言えないサセ子ちゃん

<プロフィール>

名前:サセ子ちゃん

年齢:30代前半

サセ子ちゃん「別に男遊びが特別好きかというと、そういうわけではないんですよね……。ただ誘われたら断れないというか」

田口「なんで断れないんですか?」

サセ子ちゃん「やっぱり自分に自信がないからかなぁ。こんな私を選んでくれたんだから……と思うと拒否できないんです」

田口「でも生理的に嫌いな人とかはいないんですか?」

サセ子ちゃん「正直、別に好きじゃないな……って人はいっぱいいました。でも、求められると嫌と言えないんです。外見やテクニックを褒められると嬉しくて」

田口「彼氏を作りたいとは思わないんですか?」

サセ子ちゃん「もちろんいたらいいなとは思います。でも、ひとりで満足できるかどうか……。体じゃなくて、精神的な面で」

今は決まった相手がいないというサセ子ちゃん。相手の気まぐれで呼びだされて体の関係を持つ相手は何人もいるのだそうです。

話してみた印象では、とにかく他人への依存と承認欲求が強い女性という感じでした。実際、過去にも彼氏に依存しすぎて「重い」とフラれてしまったことがあったそうです。

一日に何度もメールやLINEをしたり、卑屈になってみたり……。いわゆる「めんどくさい子」だったのが、彼には「重い」と感じさせていたのかもしれません。

自信を持つことの重要性を教えてくれた彼女

前回ご紹介した「不倫ビッチちゃん」と同様、サセ子ちゃんも「誰か一人に愛されたい」と思いながらもそれが叶わない女性です。

なぜ彼女は「誰か」に愛されないのでしょうか?

おそらくその理由は、彼女の自信のなさにあると思います。「誰かに愛されたい、でも愛してくれない、だから自信がない……」自信がないことの弊害は、いくつもあります。 「否定されるのが怖いから他人の意見が素直に聞けない」「卑屈になってしまい他人を肯定できない」など。

自信がないことで、誰も自分を肯定してくれないと悲観してしまうばかりか、否定されるのを恐れて自分の殻に閉じこもろうとしてしまうのです。そうして否定や変化を恐れることが、自分の成長を阻害してしまうのです。

さて、他人から見た「自信のない人間」というのはどんな存在でしょうか。

もし大好きな彼氏または彼女が、自分の意見を聞いてくれなかったら?自分を肯定してくれなかったら?

サセ子ちゃんが他人にとっている態度を自分に置き換えれば、なぜ愛されないのかがよくわかる気がします。

自信がなくても彼女のすべてを受け入れてくれる「誰か」がいれば、彼女も自信をつけられるかもしれないのですが、そういうわけにもいかないですよね。

メールにいつでも答えてくれる、卑屈な愚痴にずっと付き合ってくれるような「誰か」。少なくとも社会生活を送る上で物理的に、そんな時間はないという人のほうが多いでしょう。

他人を変えるのは難しいことです。自分にぴったり合う他人を探すのも、また難しいです。まずは自分を変えることが必要なのではないでしょうか。

自分に自信を持てるような何か……。

たとえばそれはダイエットかもしれないし、資格をとることかもしれません。そうした小さな自信をつみあげていくことで、他者からの肯定も否定もどちらも素直に聞けるようになるのではないでしょうか。

否定はあなた自身を否定しているのではなく、よりよくするためのアドバイスだということに気づくことができるのでは。

そうして真正面から対等に他者と向き合えるようになれば、いつか誰かに依存しなくてもよくなるかもしれませんね。 そうすることで、サセ子ちゃんは「性を楽しんでいる女性」である、真のビッチちゃんに生まれ変われるでしょう。

 

文・田口桃子

女性向け動画サイトGIRL’S CHプロデューサー。女性メディアDOKUJOで「となりのビッチちゃん」連載中。性に対して前向きな女性を「ビッチちゃん」と呼び、普段あまり取り上げられない彼女たちのライフスタイルを世に広めることで日本のタブーに挑戦している。「となりのビッチちゃん Vol.1 – 女性向け動画サイトプロデューサーが語る、女子の最新「夜事情」とは?」

 

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田口桃子

GIRL'S CHプロデューサー。

2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

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