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ヤリマンにはなりたくないけど処女も嫌!性に関する複雑な女性心理とは?

《連載「となりのビッチちゃん」》

このコラムは、性や恋愛に対して前向きな女性をあえて「ビッチちゃん」と呼び肯定し、女性のライフスタイルの多様性を考えるコラムです。

 

メディアでよく見る「セクハラ」というワード。女性は、特に異性から性的に見られることに敏感ですよね。

でも不思議なもので、まったく相手にされないというのも、不安になってしまいます。自分には魅力がないのかな……?なんて。

今回はそんな、相反するふたつの感情にスポットをあててみたいと思います。

やっぱり他人のセックスは気になる?

男性向けAVにおいて「処女」というキーワードは、特別な価値を持ちます。

一生に一度の大切な瞬間を覗き見てみたいという気持ちと、行為に慣れていない初々しさがいい、というのがファンの意見には多いのではないでしょうか。

実際に年を重ねるごとに、処女と付き合うどころか出会う機会も減っていきます。(これはただの確率論の話ですが)

そういう意味でも、たとえ作品の中であっても処女のセックスを拝めるというのは、世の男性にとっては貴重なのかもしれません。

一方、この処女ジャンルは、女性からも注目されています。
でもその理由は、男性とはまったく別だと思います。

たとえば、処女と謳われている女優さんの場合、反応が控えめなことが多いです。
大げさな反応は演技っぽくてちょっと……という女性ユーザーにとっては、控えめなくらいでちょうど良くて、処女ものや素人ものなどの自然な反応を見たがるという傾向があります。

また、男優さんに注目して見るという見方も。
緊張をほぐす優しいプレイが多く、男優さんの指遣いや言葉遣いを堪能できます。

そして、実際に処女である人や、経験の少ない人、苦手意識のある人が、「処女喪失ってどんな感じなんだろう?」「自分のセックスって変じゃないだろうか?」という不安を払拭するために見る、ということも。

経験を積んでもわからないことがいっぱいあるのだから、経験がない人や少ない人にとってはわからないことだらけ。でも誰にも聞けない。

だからとりあえず、手軽に見れる動画で、ほかの人のセックスを覗き見してみよう……そんな意識なんじゃないかと想像します。

なぜ処女を恥ずかしいと思うのか?

でも不思議ですよね。

誰にでも股を開くような女性というのは軽蔑される傾向があるのに、一方で処女であることを恥ずかしく思ったり、自分だけ遅れてるんじゃないかと不安に思ったり。

「セックスは愛する人とするべき」という考え方が強い日本においては、ある時期までは処女を守ってきたのに、気づいたらまわりの友達が処女でなくなって焦りを感じる……というのが、「アラサー処女」の方には多いように思います。

「いつかは自分も彼氏ができると思ってたのに、気づいたらそんな機会がないままアラサーになってしまいました……。まわりの人には、理想が高いと言われることもあります。とりあえず誰でもいいから付き合ってみたら?と。
でもそれすら難しいんです。男の人との関わりがなさ過ぎて、距離感を縮めるのがちょっと苦手というか、怖い

と話すのは、20代後半の女性。

処女でいることにはなんとなく抵抗があるものの、セックスどころか男性と付き合うことに踏み出す勇気がないと語っていました。

GIRL’S CHではかつて、「処女活」というオリジナル作品を制作したことがあります。(現在もサイトでご覧いただけます)

そこでは、20代の処女の方3名に登場いただいているのですが、ここにあげたように「気づいたら経験しないままだった」という意見が多かったのです。

本人たちがそれで納得していれば良いのですが、年齢を重ねて結婚や出産を経験していく同世代の女性が増えるとともに、そうでない自分にコンプレックスを感じた結果、「アラサー処女」という言葉をより強く意識してしまうのではないでしょうか。

ついついまわりの意見に流されて、「アラサー処女」であることに悩む女子が少しでも減ればいいのですが……。

 

文・田口桃子
女性向け動画サイトGIRL’S CHプロデューサー。女性メディアDOKUJOで「となりのビッチちゃん」連載中。普段あまり取り上げられない女性の性についてのリアルを世に広めることで日本のタブーに挑戦している。

田口桃子

GIRL'S CHプロデューサー。

2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

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