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夜のプロだけが知る男の裏側~やってきたのはイケメンのお坊さん!~

こんにちは、古山直美です。

仏教と言えば、性に対して禁欲的な宗教の一つですが、日本の仏教ではお坊さんも結婚しますし、子どもも作ります。

しかし、風俗にお坊さんも来る……と聞いたらあなたはどんな風に感じますか?

ほとんどの女性は、「お坊さんのくせに風俗なんて、煩悩まみれじゃん!」と憤るのでは?

実は私が出会ったお坊さんは、そんな自分の煩悩や人生に悩み、風俗へやってきたのでした。

「僕には人を導くような力はない……」そう言った彼の苦悩とは?人は何のために生きるのか?そして性欲や愛とは何なのか?一緒に考えてみたいと思います。

お客様は20代イケメンのお坊さん

20代のAさんは、イケメンでおしゃれな私服姿。

ぱっと見は、お坊さんとはわかりません!ただ、頭が丸められ、そこだけ確かにお坊さんのようでした。

京都のお寺に跡取りとして生まれたAさんは、父親のようにお寺の住職になるべく育てられました。やがて、大学を卒業したAさんは本格的なお坊さんの修行に行き、そこで苦悩することになります。

僧侶になり、人々の悩みや苦しみを和らげ、社会の役に立つことを志していたものの、お布施で贅沢三昧の僧侶や住職もいることに苛立ちます。(全員がそうではありません)

さらに、Aさんはまだ若く、性欲も人並みにありました。しかし、仏教の教えでは、それを煩悩として取り去るように学びます。

見た目に反して真面目で、探究心の高いAさんにとって、この矛盾にどう向き合っていけば良いのかわからなくなり、父親とも言い合いになることが増えました。

「僕は僧侶には向いていないのでは…」そんなふうに考えるようになり、なかばヤケクソでやってきたのが、私が勤めていた、大阪の風俗店でした。

僕は僧侶失格なんです……

少し距離が縮まった頃、Aさんがおっしゃった言葉がとても印象に残っています。

「僕は修行すればするほど、僧侶として生きることが嫌でたまらないのです。修行も何度逃げ出そうと思ったか知れません。こんな風俗に来るようなナマグサ坊主は、僧侶失格ですよね」

Aさんの苦悩と、親の期待に応えられない悲しみが、痛いほど伝わってきました。

「お坊さんだって苦悩するから、人を導くことができるんじゃないですか?なにも悩んだことがない人は、人の苦しみや悩みがわからないから」

思わず、そんな言葉が口から出てきました。

少し驚いた顔をして、Aさんは「ありがとう、またお話をしに来てもいいですか?」そう言って帰っていかれました。

その後、何度かAさんは本当にお話だけをしに来てくださり(笑)お父様とも仲直りしたとのことでした。お店を卒業した後、一度だけドライブがてら京都のお寺めぐりに連れて行って下さったことがありました。

本当に誠実で素晴らしい方でした。性について深く考えるキッカケをくれたAさんには、感謝しかありません。

親や世間の期待に応えるだけの人生でいいの?

世間や親の期待に応えなくてはならない!というプレッシャーと戦いながら、日々を過ごしている女性もたくさんいるのではないでしょうか?

結婚するなら一流企業に勤める人でなければならない。◯歳までに結婚してほしい。孫の顔が見たい……などなど。

私たちは、常に誰かの期待を受けて生きています。嬉しい期待もありますが、中には応えたくてもどうすることもできない苦しい期待もありますよね。

Aさんのように、生き方が決められているという苦悩、自分の性に対することで、苦しんでいる方もいるかもしれません。

私は、30歳まで、こうでなければならない、という思い込みがとても強かった一人です。強迫観念と言っても良いくらい、人目や世間体を気にして生きていました。

でも、自分がどんな生き方をしたいのか?自分は死ぬ時に幸せだったと言って死ねるかどうかを考えた時、人の目を気にして、世間の期待に応えるだけの人生はつまらないと気づいたのです。

今の夫と結婚しようと思った時も、私からプロポーズしました。実は、一度断られましたけど(笑)今では楽しい結婚生活を送っています。

あなたが苦しんでいることは何でしょう?そして、あなたが本当に望む人生とはどんな人生ですか?このコラムが、あなたが理想の人生を送るキッカケになったら嬉しいと思います。

古山直美

離婚後29歳で夜の世界に飛び込み、4年間で2000名を超えるエグゼクティブのお客様を接客。国内はもとより世界の富裕層を顧客に持つ。現役時代のブログが1日最高11万PV、起業家ランキング1位を記録。女性育成セミナーやレッスンは即日満席となる。引退後、全てを理解してくれる現在の夫と再婚、夫婦円満協会を設立。これまで全国のべ700名を超える人々に講演、anan、MINE、WOMeなど有名WEBサイトにてコラムニストとして活躍。2016年に書籍出版。講談社等大手出版社の取材も多数。

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