連載「となりのビッチちゃん」~第18回:処女ちゃんPart2~

以前このコラムでGIRL’S CHにいる処女スタッフを紹介しましたが、今回はまた別のパターン。恋愛からなかなか縁遠いまま時が過ぎ、気づけば三十歳手前になってしまった…という処女ちゃんをご紹介します。

三十歳目前!処女ちゃんに訪れた幸福

処女ちゃん(30代前半)は、私の学生時代の友人のひとりです。SNSが普及し、携帯のメールアドレスや電話番号を変えても連絡を取り続けることは可能になってきましたが、それもこの十年くらいのこと。

以前は、気づいたら知人の番号やアドレスが変わっていて連絡がとれなくなっていた…ということもしょっちゅうでした。

処女ちゃんとは学生時代の友人でかれこれ十年ほど前は親しくしていたのですが、互いのアドレスの変更や、そもそもの連絡手段の移行などにより、疎遠になっていました。

学生時代の彼女の印象と言えば、おっとりしていてマイペースということ。それでいて自分の意見を持っていて、ときにするどい指摘にはっとさせられることもしばしばありました。

音楽や映画に詳しく、ロハスな雰囲気が漂う彼女ですが、学生時代に彼氏はいませんでした。男女ともに分け隔てなく仲良くしていたので、男性に苦手意識があったというわけではないはずです。

でも、少なくとも私が知るかぎりは付き合ったことはもちろん、セックスの経験もなかったと思います。

そんな彼女と先日、約十年ぶりに再会しました。見た目も雰囲気も学生の頃と全然変わっていません。相変わらず独特のスローテンポで、それでいて鋭い言葉選びに懐かしさを覚えました。

私は、どうしても彼女に確認したいことがありました。それはもちろん、「まだ処女かどうか」ということ。タイミングを見計らって、彼女に聞いてみました。

ドキドキ!処女ちゃんの初体験はいかに…

田口「彼氏はできた?」

処女ちゃん「うん!実は二年くらいお付き合いしてる人がいるんだ。同じ職場の人で、私から告白したんだけどOKしてくれて」

田口「(よかった!)ということは、セックスも…?」

処女ちゃん「なんとか。もうすぐ三十歳で、このまま何もないのかなって思ってたところだった。いざしてみると、みんな若い頃からこんなに大変なことを乗り越えてきたんだな~すごいな~!って思った。恥ずかしかったりびっくりしたり、そんなことがいっぱいで、すごく大変だよね、恋愛もセックスも」

処女ちゃんは私と同級生なので、まさに処女のまま三十代に突入しようとしていたところで、彼氏とうまくいったということのようです。

男性が彼女を恋愛対象とする機会がなかっただけで、私は(だけでなく他の多くの友人もそうだと思いますが)友人としては彼女に魅力を感じているので、彼女自身が受け入れられたというのはとても嬉しかったです。

恋愛とセックスの引き金にはギャップが必要なことを教えてくれた彼女

Let's sparkle this day

そんなわけで彼女と初めて恋愛の話ができたわけですが、私は彼女の「こんなに大変なことを乗り越えてきたんだ」という言葉にはっとさせられました。言われてみて、「そうなの!大変なの!」と思わず頷いてしまったのです。

考えてみるとそうですよね。恋愛すると、不安になったり嫉妬をしたり、自分の醜い部分と向き合うことになります。しかもセックスとなると、恥ずかしいという気持ちや、自分自身の性欲を嫌でも意識してしまう。それに加えて、裸を隅々まで相手に見られてしまうのです。

いくら逃れようとしても、恋愛が始まってしまえばどうしても、情けない自分や醜い自分から目をそらすことはできません。

「彼の前ですっぴんはさらせない」「ダサい服は着られない」というこだわりにも限界がありますよね。取り繕っても、恋愛やセックスには通用しません。

女性の場合はさらにその延長線上に出産があると考えると、今まさに産もうとしている瞬間に、メイクや体裁を気にしていられるでしょうか?経験はないですが、たぶん無理だと思います。

恋愛において、よく男女ともに「ギャップにやられる」ということってありますよね。

たとえば、職場では厳しい彼が仕事が終わると優しくなる、とか。ふだん他人に対して取り繕った姿を見せている人の、ありのままの部分を見ることで、「恋愛したらこの人はこんな風になるんだろうな」と想像させる隙きを見せているからじゃないでしょうか。

見た目に惹かれるということもありますが、多くの恋愛が見た目だけで成立しているわけではないということは、皆さんもたくさん例を見てきていると思います。

という仮説をたてると、今回の処女ちゃんになかなか彼氏ができなかったのも頷けます。

つまりは、ギャップが見えづらいのです。みんなに見せる顔と本当の自分との間のギャップが見えづらく、恋愛している彼女を想像しにくかったからだと思うのです。

もしかしたら本当はものすごくギャップがあるけど、それが他人から見えなかっただけなのかもしれません。逆に、普段からありのまま、という自然体な生き方をしているのかもしれません。ただ、思えば彼女の印象は、いつも同じでした。

そう考えると、「ギャップ萌え」というのは実はものすごく恋愛に有効な手段なのかもしれませんね。

具体的にどうすればギャップを見せられるのかわからないという場合は、弱い自分をもっと人に見せるようにしてみてはいかがでしょう?もしくは、普段もっと取り繕ってみる、とか。

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